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古舘伊知郎は、何故アドリブの名手になれたのか?若き日の大きな失敗にあった
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古舘伊知郎は、何故アドリブの名手になれたのか?若き日の大きな失敗にあった

2015-08-17 17:30
    Filed under: カルチャー, 仕事術・ライフハック, 全社必見

    今でこそ『報道ステーション』のキャスターというイメージの強い古舘伊知郎だが、元々はプロレスやF1などの名実況で名を馳せたアナウンサーである。




    数々の名フレーズを作り出した古舘だが、新人時代は当然失敗もあった。
    そのひとつが、初めてのマラソンの実況だったと、『秋元康大全97%』における秋元康との対談で明かしている。

    それは25歳頃のこと、古舘は第2回東京国際マラソンの平和島折り返し口の実況を任された。これはスポーツ実況アナウンサーとしては異例の大抜擢。
    当然ながら、古舘はその実況に備えて予習をした。「3日前から舞台となる大森海岸を取材しまくった」という。
    「それでは平和島折り返し口の古舘アナウンサー、どうぞ!」と振られると、古舘は徹底した予習で頭に入った情報を流暢に語り始めた。

    「粋な黒塀が軒を列ねている界隈、粋人たちがかつてこの花街を闊歩したのでありましょう。その黒堀の料亭の入り口には盛り塩がしてあります。消え行くその情緒の中でランナーもこの場から消え去っていく。一方ここらあたりの大森には......」

    悦に入って語る古舘にフロアディレクターが「実況!」と怒鳴る。古舘がやっと我に返って折り返し地点の状況を見ると、既に先頭集団はとっくにそこを通りすぎて、小さくなってしまっていた。慌てた古舘は「ランナーは今途絶えてしまいましたが、沿道を埋め尽くす人々が手に手に"コブタ"を振っています!」と小旗をコブタと言い間違えるというオマケの失敗まで重ねて中継を終えた。

    予習は確かに必要だけど、それに縛られすぎてはならない。古舘はそれを自身の大きな失敗から学び、予習に裏打ちされたアドリブで数々の名フレーズを創りだしたのだ。

    文/てれびのスキマ

    ■参照リンク
    古舘伊知郎 プロフィール
    http://www.furutachi-project.co.jp/profile/talent_01.shtml

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