ヒップホップ界を代表する大物のひとり、ラッパーの50セントがインタビューでエミネムについて語っている。
https://www.youtube.com/watch?v=gKDdmRJBcrU
現在は俳優/映画プロデューサーとしても活躍する、50セントことカーティス・ジャクソン。あくまで黒人文化であるヒップホップの世界で白人アーティストとして大成功を収め、6度目となるグラミー賞を受賞したエミネムについて、50セントはどのように思っているのだろう?
「俺とあいつの持ってるトロフィーの数を比べれば分かるさ。俺が持ってるグラミーは『クラック・ア・ボトル』(エミネム、Dr.ドレー、50セントによるコラボ曲)だけだ。それだってエミネムのおかげだろ? でもキャリアだけでなく、俺の人生にとって大事な友人の1人だよ。俺の音楽を真っ先に聞いてくれるし、真っ正直に答えてくれるからな」
「エミネムの『マーシャル・マザースLP』が大成功して、世界中で2000万枚も売れた。俺が欲しいタイトルを全て手に入れたのはあいつくらいなものさ。"俺も手に入れたアレやコレが欲しいぜ"っていつも思わせられるんだ」
「でも、ヒップホップは黒人のものだ。それは真実さ、間違いなくね。白人がその中で一番成功してるってことが受け入れられないってのは、まあ皆どこかで思ってるんじゃないかな。ただ、奴の実力はハンパじゃない。いくつものバトルで勝ち上がってきたんだ。1対1で己の全てを賭けてぶつけ合えば、それが分かるはずさ。黒人だろうが何だろうが、やり合えばハッキリわかる。奴はやっぱりスゴイのさ。結果が物語っているよ」
「...こうやって胸の内をさらけ出して認めるのは、時として難しいもんだな。それでも俺は一向に構わないよ、本音だからね」
エミネムに見出されたことで始まった、50セントのキャリア。ビジネス仲間として、ライバルとして、そして何より最大の友人として、エミネムへの恩義とリスペクトを語る50セントの言葉には、誰よりも説得力がある。
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