• このエントリーをはてなブックマークに追加
トレーニングデイ、セルピコ、グリマーマン・・・映画の中で暴れるハードすぎる刑事ベスト5
閉じる
閉じる

新しい記事を投稿しました。シェアして読者に伝えましょう

×

トレーニングデイ、セルピコ、グリマーマン・・・映画の中で暴れるハードすぎる刑事ベスト5

2015-09-07 22:30
    Filed under: カルチャー, 映画, 男気, 世界の社畜から

    今、最高に面白いドラマ『GOTHAM/ゴッサム』。皆様ご存知バットマンが活躍する以前の、超凶悪犯罪都市ゴッサム・シティを描いた犯罪ドラマです。そんな『GOTHAM/ゴッサム』のセル盤発売を記念して、今回は「映画の中のハードすぎる刑事ベスト5」を選んでみました。こじつけ上等!



    ■ジャック・コール『グリマーマン』(96年)
    『ゴッサム』の主人公ジェームズ・ゴードンは、元軍人で戦場の英雄。ということで、顔に似合わず腕っ節はなかなかのもの。そんな経歴で思い出しちゃったのが、スティーブン・セガール主演の『グリマーマン』。......いきなり強引なこじつけで、しかもセガール映画。先行きが不安ですが最後までお付き合いください!
    本作はセガール映画としてはちょっと珍しいタイプで、被害者をキリストのように磔にする猟奇殺人事件に立ち向かう刑事セガールを描いたもの。というわけで、『セブン』のヒット直後に、「ワイもサイコサスペンスやったろうかい!」という、ずいぶんちゃっかりなセガール。しかも、たいていの映画では単独行動のセガールですが、この映画に限っては相棒付き。そんなところもちょっぴり『ゴッサム』を連想させますね。セガール映画の中でもかなり面白い部類に入りますので、セガール初心者にもオススメです。



    ■アロンゾ・ハリス『トレーニングデイ』
    『ゴッサム』のゴードンは正義感バリバリの熱血漢。一方、相棒のハービー・ブロックはたいへん粗暴な男で、仕事への熱意なし。ヤル気ゼロ。なのでゴードンがうっとおしくてしょうがないんですね。おまけにこのハービー、ギャングたちとの交友もあったりする。というか、けっこう仲良しだったりする。そんなシーンで思い出したのが『トレーニングデイ』。
    面構えから言動まで完全にギャングな悪徳刑事アロンゾ(デンゼル・ワシントン)。彼の元で丸1日訓練することになった新人刑事ジェイク(イーサン・ホーク)の悲劇を描いた作品。とにかくアロンゾの悪徳っぷりとパワハラ具合が凄まじく、ある意味ホラー映画以上の恐怖を体感できる作品。一応書いておきますと、さすがに『ゴッサム』のハービーは、アロンゾほど悪くはないはずですのでご安心を。



    ■警部補『バッド・ルーテナント/刑事とドラッグとキリスト』
    汚職刑事映画でもう1作ご紹介しちゃいます。『トレーニングデイ』以外にも、北野武監督『その男、凶暴につき』、ブライアン・デ・パルマ監督の『スネーク・アイズ』、キアヌ・リーブス主演の『フェイクシティ ある男のルール』などと......汚職刑事映画はとにかく大量に存在します。その中でも、キング・オブ・汚職刑事映画は『バッド・ルーテナント/刑事とドラッグとキリスト』でキマリ。
    この映画のハーヴェイ・カイテル演じる警部補は、上映時間中、ほぼ仕事をしていません。殺人事件現場でも、同僚たちと野球賭博に精を出し、麻薬の売人を追っかけていると思ったら、売人に麻薬を横流し。昼間っからどんどんクスリをキメて、ラリった状態で女2人と3Pに突入。野球賭博でスレば逆上してカーステを銃撃し、パトランプをつけて泣きながら暴走。......と、とにかくここでは書けないようなことも散々やっているんですが、ラストはなぜかグッときてしまうという奇跡の一品。「ああ、なんか汚職刑事が観たいな~」と思ったら迷わずコレです!



    ■フランク・セルピコ『セルピコ』
    立て続けに汚職刑事映画をご紹介してきましたが、警察内部の腐敗や汚職刑事と戦う映画もそりゃあります。何を隠そう『ゴッサム』でのゴードンも、ギャングやイカれた殺人犯だけではなく、警察内部の腐敗とも戦っております。ゴッサム市警の中でも、信頼できる人間は一握りなんですね。そんなゴードンと同じく、警察内部の腐敗と戦い続けた刑事がいました。
    男の名はフランク・セルピコ。実在した人物です。彼の生き様を記した伝記は『セルピコ』として映画化され、いまでも世界中でヒーローとして崇められております。髭をモサモサ伸ばし、ヒッピーのような格好でひとり浮きまくっているセルピコですが、格好だけじゃなく言動も浮きっぱなし。同僚たちが当たり前のように受け取り、分けあっている賄賂を頑なに拒み続けるんですね。そうなると、最初は「アイツ変人だな」で済んでいるものの、ついには疎まれ、危険人物としてニューヨーク_中の警察を敵に回す始末。おまけに彼女ともうまくいかなくなり、心許せるのはペットだけ。どれだけ孤独になっても鉄の意志を守り貫き通す姿は、周りから見たら完全に異常者。でも、映画を観ている僕らにとってはヒーローとして見えてくる。こんな人がゴッサムにいたらどうなっていただろう......。



    ■ハリガン警部補『プレデター2』
    『ゴッサム』の舞台ゴッサム・シティには強烈な犯罪者たちがウジャウジャ。警察も大変です。でも映画の世界でも、警察なのに強烈な相手と戦う偉大な人がいました。そうです、『プレデター2』のハリガン警部補です。1作目の『プレデター』は、マッチョモリモリ特殊部隊のシュワルツェネッガーですからね。誰がどう見てもかなりレベル下がっちゃってますよね。でも、このハリガン警部補、最後はプレデターに「勇者よ......」と勇者認定され、伝説の銃までもらっちゃうという大変な名誉にあずかります。ある意味、この世の刑事映画でいちばん出世した人ですよ!



    文/市川力夫

    Permalink

     | Email this | Comments

    RSSブログ情報:http://news.aol.jp/2015/09/07/hwz_badpolice/
    コメントを書く
    コメントをするにはログインして下さい。