先日、スラッシュの口から「アクセルと連絡を取り合っている」というコメントも飛び出し、かつて犬猿の仲と言われた二人の関係が雪解けムード?との報道が世界中を駆け巡ったガンズ・アンド・ローゼズ。再結成報道が出たものの、いわゆる『アペタイト・フォー・ディストラクション』ラインナップと言われる、メジャー1st時代の黄金メンバーの集結にはしばらく時間がかかりそうだという。
2016年1月のオーストラリアのサウンドウェーブフェスティバルの主催者AJマダー氏が、超高速で彼らにアプローチしたものの、ガンズ・アンド・ローゼズをステージに上げるには、弁護士などを通じていくつかのステップを踏まないと、まだまだ実現できないとの結論に至ったという。
アクセルとスラッシュ二人の話題にばかり目がいってしまうが、他のメンバーの近況はどうだろうか?
間違いなく一番乗り気なのはダフ・マッケイガンだ。彼は公でもガンズへの再招集について熱く語っており、自身の自伝のお披露目でも「スウィート・チャイルド・オブ・マイン」を演奏するなど過去のキャリアを上手く利用している印象がある。
イジー・ストラドリンは、ダフの新作にも参加したり、アクセル率いるガンズ・アンド・ローゼズのライブに招かれたりと、長年に渡ってメンバーたちと良好な関係を築いている。その関係性から考えても、彼もすんなり元のバンドへ戻れる状況の一人といえるだろう。
一番問題なのがスティーブン・アドラーだ。スラッシュ、ダフ・マッケイガンのグループ時代からの古参ではあるものの、素行の問題があり解雇されたアドラー。その後もバンドを相手取って裁判を起こすなど実はアクセルとスラッシュ以上にネックになり得るのではないだろうか。とはいえ、あのアルバムを想起させる「アドラーズ・アペタイト」なるバンドをやったり、自身の名を冠したプロジェクトを起こしたり、「元・ガンズ・アンド・ローゼズ」の肩書きをを利用し業界で生き残っているしぶとさもある。
ガンズ・アンド・ローゼスのリユニオンが実現するとしたら、現状考えられるレジェンドツアーの最高峰となることは容易に予想がつく。アドラー抜き、2代目ドラマー、マット・ソーラム招集というオチが付きそうな気はするが、いずれにしてもこの話題、ロック界では当分のあいだ様々な噂が飛び交いそうだ。
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