トヨタの在米子会社、トヨタモーター・エンジニアリング&マニファクチャリングノースアメリカが、昨年3月に「エアロカー=空飛ぶクルマ」の特許出願を行っていたことが、アメリカのメディアによって明らかになり、大きな反響を呼んでいる。

https://youtu.be/-Ybj-2-iZJ4


トヨタのエアロカーのデザインコンセプトは、両サイドのドアの部分がガルウィングのように広がり、4枚の羽をヘリのように回しながら空を航行するというもの。「クルマの形をしたヘリ」という印象を受ける。将来的に可能な技術も組み込んでおり、300馬力の電気式のパワーユニットを搭載したり、ハイブリッドカーのエネルギー回生システムを採用したり、エコ仕様の作りは現在のトヨタの思想をしっかり踏襲している。

ネット上では「ついに『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の時代が来るか」「どちらかというと『ブレードランナー』だな」「『フィフス・エレメント』みたいなのお願いします」「デザインは鳥山明に依頼して!」など、未来をテーマにした映画やアニメの世界が現実化するということで、熱狂的な書き込みが多数見られる。
しかし一方で「これ、普通免許で飛べるようになるのかよ?」「でも、お高いんでしょ?」「渋滞中に飛んじゃうんだろ?」と言ったリアリストたちの意見や、「これ空飛ぶクルマって言ってるけど走れる飛行機だよね」というツッコミもちらほら。さらに「クルマを飛ばすことに意味はあるの?飛行機みたいに飛ばすために時速何キロで道路走るんだろう。(離陸に)時速200キロで走れるなら飛ぶ必要はないだろ」とバッサリいってしまったコメントに対しては、「あなたみたいな夢のない大人にはなりたくない」と大ブーイングが発生している。

多くの人が夢見た21世紀は、クルマが空中移動しているものだった。しかし、21世紀になって15年経ってもまだ実現には至っていない。なにより、現代人はやはり安全対策など現実的な交通事情の問題に目が行きがちだ。しかし、今回のトヨタによるエアロカーの開発により、そう遠くない未来、空飛ぶクルマが当たり前になる日も来るかもしれない。夢のある技術革新や挑戦はなんといっても素晴らしいものである。
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