11月28日に宮城県石巻市で開催されるX JAPANの東日本震災復興チャリティー・コンサートのチケットがオークションで120万円の高値を付けていることが大きな話題になっている。その反響の大きさにYOSHIKI本人も公式ツイッターで「まじか。。」と驚きをつぶやいているが、チャリティー目的でのコンサートチケットがオークションに出品され、さらに落札額が高くなるという事例は海外では当り前のことなのだ。
「オークションサイトでのライブチケット高騰」と聞くと、たびたび問題になる転売などのいわゆる「ダフ屋」的行為と勘違いされがちだが、今回の X JAPANの場合は「ヤフオク!」内でのチャリティーオークションという公式のものである。今回のチャリティーライブの会場は小さなライブハウスということでチケットも150枚限定発売。そのうち75枚は地元の石巻市、東松島市、女川町の在住者への無料招待で、残りの75枚をオークションで3度に分けてオークションに出品されるというわけだ。
このライブへの道のりは極めて「狭き門」であり、「X JAPANで150枚って高騰するに決まってる」「本当にプレミアムだな、まだまだ高騰しそう」と、チケット価格がとんでもない額にまで高騰することを危ぶむ声もあるが、「チャリティーであり転売ではないので何ら問題ない」「チャリティーなら多いに結構なこと」「被災地で有効にお金が使われるなら、(オークションで高値で入札されても)別にいいんじゃないか」と好意的な意見が多い。
「何がなんでもライブを観たい」と思っているファンたちは、この高額入札を見るのが辛いかもしれない。しかし、大物アーティストがチャリティー目的で高額なチケットを販売するという事例は海外では自然なことで、エリック・クラプトンやニール・ヤングなど多くの有名アーティストが何らかの目的の寄付金集めにコンサートを開いたり、研究機関や学校、障害者施設などへ寄付したり、様々な形で社会貢献しているのだ。
9.11の同時多発テロや日本の東日本大震災の際も様々な海外アーティストがチャリティーのために、コンサートを行ったり、テレビ番組への登場し、寄付をしてくれる人たちの電話に出たりしていたことが記憶に残っているが、今回の件もそういったものと同じくタレントやミュージシャンによる社会貢献の一種なのだ。
今回のオークションに入札された金銭は中央共同募金会を通じて被災地に届けられるという。極めてレアなX JAPANのライブハウスコンサートを観たい人は多くいるだろうが、彼らのようなビッグアーティストが社会的役割を果たす手段としてオークションで限定ライブを開くという英断には拍手を送りたいし、今後他のアーティストが積極的にこういった形をとっていくことも望ましい。
今回のチケットについてはキャパシティの問題もあり限定150枚という席数が変わることはないだろうが、熱心なファンが多いX JAPANだけにできれば中継など別の手段でファン全員に届けられる粋な計らいがあれば、と思わずにはいられない。
まじか。。" #XJAPAN ライブハウスチケット、既に120万円超え.. http://t.co/UpTZqFxt6J #Yahooニュース pic.twitter.com/Bd3HyK0AHB
- Yoshiki (@YoshikiOfficial) 2015, 10月 17
https://youtu.be/MG-Zk1dvzj0
■参照リンク
YOSHIKI ツイッター
https://twitter.com/YoshikiOfficial
X JAPAN 石巻チャリティーLIVE チャリティーオークション
http://reuse.yahoo.co.jp/archives/ishinomakilive_charity.html
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