技術の進歩が現在も続いているF1などに代表されるモータースポーツの世界、その中でマシンの速さ以上に進歩したのは実はピットストップの速度だ。短い時間でタイヤ4本を交換し、一時期は給油なども、高速で行ってきたピットストップ作業の65年間の進歩を比較する映像がネット上に公開されている。
Formula One Pit Stops (1950 vs Today) 投稿者 great-and-funny-videos
まずは1950年インディ500(インディアナポリスGP)がシリーズに組み込まれていた当時のアメリカ人ドライバー、ビル・ホーランドのピットシーン。この時代はまだ3人程のスタッフでピット作業を行っており、ハンマーでタイヤを叩き左右一個一個外しながら取り付けるという、ゆったりとした作業で65秒かかっている。
一方、2013年のフェラーリのピットシーンでのスタッフ数は21人。ジャッキ担当がマシンの前後を持ち上げ、タイヤを外す係、新しいタイヤを取り付ける係、タイヤのナットを止める係などが一斉に作業を開始、僅か2秒ちょっとでタイヤ交換が完了している。
ピットの作業で順位を逆転したり、場合によっては段取りの失敗でドライバーが刻み積み上げて来たラップを一発でフイにしてしまうなど、ピット作業の大事さは車の出来やドライバーの速さ同様極めてレースにとって大事な要素。最初の1分以上のタイムに比べると、33分の1以上も短くなったピットストップは、車の速さ以上に進化していた。
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