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あの『ハリー・ポッター』シリーズのスタジオが贈る、誰も知らないピーターパンを描いた感動のファンタジー超大作『PAN ~ネバーランド、夢のはじまり~』。観る者のコンタクトレンズを何回も外してしまう感動作として大ヒット公開中だが、このほどネバーランドを牛耳る海賊"黒ひげ"役のヒュー・ジャックマンに直撃大成功! 極悪非道な"黒ひげ"だが、どこか否定しきれない魅力を持っている理由について、ヒュー様が語ったぞ!
――"黒ひげ"がニルヴァーナの曲をジングルにして登場するなど、およそディズニーでは考えられない展開が楽しいですな!
シナリオにはなかったよ(笑)。曲を使うなど、一言も書いてなかった。実は一週間ほど、撮影前に海賊キャンプを開いた。酒を飲み、歌を歌う、これが定説だよね(笑)。オーストラリアと同じだよ。毎朝キャンプでは歌を歌ったが、ジョー・ライト監督がニルヴァーナの曲を持っていた。皆感激して、ノリノリでね。それで本番でも使おうということになったわけだ。大きな音をガンガン鳴らして、楽しかったよ。フルサイズの船もあって、100人の子どもが集まってね。歌の意味もわからず歌っていたよ(笑)!
――しかし、"黒ひげ"は最近のイメージにはないキャラクターでしたが、どこに惹かれましたか?
監督だよ。ジョー・ライト。もちろんシナリオに目を通してはいたが、映画って監督のものでね。監督の采配が貫けるものだからね。だから、僕は監督で決めている。本当に自分が信頼できる監督でなければ仕事はできないが、ジョーはとても素晴らしいビジョンを持っていてマジックなものを作る人だった。一大スケールのものを作れる人なので、仮に別な役柄でも映画に出たと思うよ。
――それに"黒ひげ"は基本的には極悪非道ですが、憎めない男で表現力が試されるキャラクターだと思いました。
オリジナル版でもフック船長に皆、好感を抱くだろう? 悪役なのにね。子どもたちの話ではあるが、大人が読んでも子どもの頃を思い出させてくれる楽しい物語だ。そういう物語の悪役を演じることは、とても楽しいものだ。それに、メランコリーな面も持っている。そういう悪役だよ。この"黒ひげ"のキャラクターは、予知できないことをする子どもが見た視点の大人だよね。たとえばチョコレートをあげようとするが、怖いことをするような。変わり身が早いから、子どもは不安だよ。
――しかし、ヴィランズではありますが、作品を観る子どもたちのへの想いを、キャラクターを通して今回も感じます。ウルヴァリンでも、"黒ひげ"でも。
それは映画のタイプによるけれども、子どもにも大人にもアピールする映画を作ることは実際難しい。子どものレベルでは、子どもはピーターパンに共感して応援する。大人は、そういう見方はしないので、もう一度あのような子どもになりたいと思わせる。両方達成することは、映画作りでは難しいよ。しかし、この映画は両方にトライしている。
――ファンとしては"黒ひげ"のようなキャラクターもウェルカムですが、近年の『プリズナーズ』(13)みたいな作品にも"トライ"してほしいです(笑)!
アリガトウゴザイマス! 僕もそう思う(笑)。同じ監督が作っている『ボーダーライン(映画)』という映画もとても面白いと思うよ。本当にまたやりたい。僕は最初に言ったように監督で作品を決めるので、ジョー・ライト、クリストファー・ノーラン、バズ・ラーマンというようなドラマ作りの上手い人とまたやりたいね。
Photo by Misako Obata
映画『PAN ~ネバーランド、夢のはじまり~』は、大ヒット上映中!
https://youtu.be/5w7gyi4IKjE
■参照リンク
『PAN ~ネバーランド、夢のはじまり~』公式サイト
wwws.warnerbros.co.jp/pan/
■11月のAOL特集
世界の可愛すぎる動物たち【フォト集】
RSSブログ情報:http://news.aol.jp/2015/11/09/hughjackman/