「11.11霞が関決戦だ!」参議院予算委員会で元プロレスラーの馳浩文部科学相と、日本を元気にする会のアントニオ猪木が質疑で"対決"!1992年の東京ドーム以来、実に23年ぶりの師弟対決が実現し、ネット上でも大きな話題となった。
まずは、前座として、猪木vs安倍総理というカードからスタート。猪木が質疑の入りから「元気ですか!」を言いかけて自粛するという予想外の入りから始まったが、質問自体は何の変哲もなく、安倍総理の最近のアジア5カ国の訪問についての軽い会話を経て、早々と馳大臣を指名した。
二人は新日本プロレスの師匠と弟子という関係。いきなり「今日はいっぱいスキャンダルを集めて来ましたがやめときます」と挑発して幕を開けると、「就任おめでとうございます」と、馳の大臣就任に祝いの言葉を寄せた。「以前食事をした時、『早く大臣になれよ!』と言うと、『大臣になったら猪木さんの質問を受けます』と言っていた。こんなに早く実現するとは」と感慨深そうに語り、馳大臣の昨今のウィークポイントである"体罰発言"を引き合いにエグる作戦に出た。「時代の背景が違いますんで、(プロレスラーの)修行時代は体罰もなにもそれが当たり前だった」としつつ、「なにか事故が起きる度、叩かれる今の教育現場は如何なものか?」と自分の意見を投げっぱなしジャーマン。
さらに、2020年の東京オリンピック/パラリンピックの話題になると、急展開を見せ、「暑い時期でのオリンピック開催について、どう思っているか?」というオーソドックスな問いかけに、馳大臣は「猪木さん、いろいろご指導をありがとうございました。こうして答弁する立場にならせていただきました」という挨拶の後、用意されたペーパーを読み上げ、与党の立場から夏のオリンピック開催の背景について整然と答えた。猪木は「東京オリンピックという名称は替えなくてもいいが、もっと地方に分散して、平和の祭典なのだから、例えば、広島や長崎でマラソン競技するのはどうか?」とアイディアを投下する。馳大臣が再びマニュアル回答すると「どうか自分の意見を聞かせてもらいたいですね」と軽く一撃。
プロレスファンにとっては感慨深く、議員からも「延髄斬りだ!」「卍固めかけろ」といった、どうでもいいヤジが飛び軽く盛り上がりを見せた、この二人の質疑での対決。猪木と馳という人脈図からみると面白いやりとりだが、実際脈絡もない会話が大半だった。ネット上では「卍固めが議事録に載るのか...」「ある意味筋書きがあるという意味ではプロレスと政治は似ている」というコメントが出た。相変わらず、"スポーツと平和"というコンセプトで議員活動を続けている猪木に対し、「ヒゲも長髪もない馳なんて...」とすっかり国会議員然としてしまった馳浩に、プロレス・ファンからも"隔世の感"を禁じ得ないという言葉が相次いだ。
馳せ参じれば パーティー会場はひろし 人がいっぱい 大臣もあふれてた! pic.twitter.com/8yYYlTDysV
- アントニオ猪木 (@Inoki_Kanji) 2015, 11月 9
元気ですかー! 質問の時間が馳せ参じました! pic.twitter.com/0kfuX3TqCM
- アントニオ猪木 (@Inoki_Kanji) 2015, 11月 11
https://youtu.be/G9rMunwE3oY
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