11月18日、Amazonがプライム会員向けの新サービス「Prime Music」の提供をスタートした。すでに海外ではスタートしていた会員向けの音楽聴き放題サービスだが、すでにリリースしているApple Music、AWA、LINE musicとの違いはどのようなものだろうか?



Amazonの有料会員向けサービスのアマゾン・プライムへの追加サービスといえは、9月に日本でもスタートしたビデオ視聴サービスのプライム・ビデオなど、従来のお急ぎ便送料無料から充実を図った意味でもユーザーからも歓迎されている「Prime Music」。配信楽曲100万曲はApple Musicのスタート時の150万曲に較べても従来の「プライムのオマケ」と考えれば上出来といえるし、年会費3900円を月単位で考えると音楽だけでも月額、325円と破格の値段設定といえる。

現在のラインナップを見ると圧倒的に洋楽が強い印象。アリアナ・グランデ、サム・スミスあたりも取り揃えている、しかしテイラーの最新作「1989」やジャスティン・ビーバーの先日でたニューアルバム「Purpose」などは無いがそこは追加サービスという観点からしょうがないだろう。

上記のような洋楽カタログに関しては他のサービスだと最新作も聴けるということもあるので割愛させて貰うが、では「Prime Music」と他が違うところも多い。では何が聴けるか?

1、AKBがほとんど聴ける
AKBの楽曲は初期のデフスター時代の作品は数多く聴き放題のカタログに名を連ねていたが、今回は「恋するフォーチュンクッキー」「フライングゲット」などもしっかりあり、カラオケバージョンなどバージョン違いなども含めなんと1095曲。握手券批判はしつつも聴く機会が殆ど無かった人も多いと思うのでこの機会に聴いて見るのもいいでしょう。(ちなみに朝ドラの「365日の紙飛行機」はまだ発売前なのでありません。)

2、アニメとゲーム音楽
毎回新サービスがスタートすると話題になる「アニソンがない」問題。「Prime Music」も例にもれずアニソンはあまり強くないように見えますが「シドニアの騎士」や「蒼穹のファフナー」の主題歌で人気のangelaのニューアルバムや「進撃の巨人」OPのLinked Horizon、堀江由衣などが代表的な「聴ける」アーティスト。ゲーム系では使用料無料を銘打っているファルコムのゲームサントラが軒並み聴けるとの意見やセガのゲーム音楽、アニメでは他に「ヤマノススメ」「てーきゅう」などの楽曲をリリースしているアース・スター・レコーズの作品が聞けます。

3、細川ふみえのベスト盤が聴ける!
ツイッター上でも話題になっているのが「細川ふみえの幻のベストアルバム「THE BEST HIT & HEAL + CLIPS ~HOSOKAWA FUMIE BEST COLLECTION~」が聴ける」という情報。真っ先にこの作品に検索をかけ発見した人はエライ。小西康陽作詞作曲、福富幸宏編曲「スキスキスー」、電気グルーブの石野卓球の作詞作曲、朝本浩文編曲の「にこにこにゃんにゃん」、作詞、大槻ケンヂ、作曲、グレート義太夫の「ポチに八つ当り」など関わったメンツが今やレジェンドばかり。いずれにしてもApple MusicにもGoogle Play Musicにも、さらには邦楽が比較的強いauのKK Boxにもないということで、まずはアマゾンの「Prime Music」の強みは細川ふみえが聴ける!である。

ツイッターなどをみると「アニソンが弱い」の大合唱で「お前らアニソンしか聴いてないのかよ!」というツッコミを入れたくなるが、今後のラインナップ充実に期待したいところ。他にはないAKB48を切っ掛けにアマゾンが、出し渋りが目立つ邦楽やアニメソング配信の壁をぷち破る可能性に期待したいところです。まずはプライム会員の追加コンテンツとしては十分過ぎる内容の「Prime Music」。無い楽曲を嘆くよりは有る楽曲で新たな発見を楽しむのも一興といえるでしょう。



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