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スタローンも舌を巻いた!『クリード チャンプを継ぐ男』誕生の裏には監督の熱烈な「ロッキー」愛があった
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スタローンも舌を巻いた!『クリード チャンプを継ぐ男』誕生の裏には監督の熱烈な「ロッキー」愛があった

2015-11-23 18:30

    シルベスター・スタローンが"ロッキー"としてスクリーンに帰ってくる。12月23日に日本公開となる、永遠の名作『ロッキー』の魂<ソウル>を正統に継ぐ新シリーズ『クリード チャンプを継ぐ男』。かつて名勝負を繰り広げた親友アポロの息子アドニスをチャンピオンにするために、ロッキーが再び立ち上がる興奮と感動のストーリーだ。


    今回、撮影現場でライアン・クーグラー監督にアドバイスするシルベスター・スタローンのメイキング写真が解禁となった。時に激しく、時に穏やかに監督と話すスタローンの姿は、トレーナーとなったロッキーの姿にも重なり、ロッキーとアドニスとはまた異なるもうひとつの師弟関係を感じさせる。

    1976年、シルベスター・スタローンが脚本を書き、自ら主演、監督した『ロッキー』は、全世界の観客を感動で包み込み、米アカデミー賞最優秀作品賞を受賞した。以来、続編5本が製作されるほどに成長。大きな影響力とともに批評家と観客の両方から圧倒的支持を受け、スタローンとロッキーの名前は文化的シンボルとなった。そしてある日、『ロッキー・ザ・ファイナル』(06)で、自らシリーズに終止符を打ったスタローンの元に、ある日「アポロに息子がいたとしたら...」というアイデアを持った若きクリエイター、ライアン・クーグラーが訪れる。

    ライアン・クーグラー監督から構想を聞いたシルベスター・スタローンは、思わず舌を巻いたという。自分が創ったロッキーという特別な存在について、「ロッキーが人々に残した印象に大きさには、私は当惑すると同時に圧倒されている。だからこそ、私はこのキャラクターを損なってはいけないという計り知れない責任をつねに感じてきたんだ。ライアンが、アポロ・クリードの息子アドニスというキャラクターの構想をもって訪ねてきたとき、私は、『これはすごい、このフィルムメーカーはこんなに若いのに、私たちが何十年も前に始めた作品にこれほどまで魅了されているなんて』と思った。認めるけど、私はすごく興味をそそられたよ」と驚きを隠さない。スタローンは1946年生まれ、1986年生まれのライアンとの年齢差は実に40年、孫世代といっても良いのだ。


    『クリード チャンプを継ぐ男』のアイデアは、実話に基づく映画『フルートベール駅で』(13)が高く評価されたライアンが監督デビューする前の大学時代に生まれた。「僕は父親と『ロッキー』映画を観て育った。僕らの定番の父子タイムだったんだ。ロッキーは誰もが共感できるキャラクターだ。それは『ロッキー』映画にはどんな人でも楽しめる要素があるからなんだ」とライアンは言う。

    "ロッキーの体験"は、父とともに過ごした少年時代に遡る。「僕らは一緒に『ロッキー2』を観たものだよ。あの映画が、僕がロッキーというキャラクターとストーリーを知ったきっかけだ。父と僕は最終的にはシリーズ全作を一緒に観て、僕は父を通してあのストーリーに夢中になったんだ」と、ロッキー・ファンとしての少年時代を振り返る。ライアンこそ、『ロッキー』に登場する人物たちが映画の中に生きた軌跡を熟知している人物なのだ。


    映画化するために、シルベスター・スタローンからの承諾と、彼が再びグローブを手にする=ロッキーを再び演じる、という言質を取りつけなければならなかった。スタローンと始めて会った日のことを、「彼がちょっと不安げなのが見てとれた。なにしろ僕は、その当時はまだ1本も長編映画を作っていなかった。たぶん彼は、『この俺にロッキーを撮りたいと言ってくるなんて、この若造は何者だ?』と思っていたんじゃないかな。でも同時に、彼がどうすれば映画として成立させられるか、あらゆる可能性を考えているのも感じた」と微笑む。

    そして、スタローンと若きライアンの脚本化に向けての共同作業が始まった。「なにしろ、スライ(スタローンの愛称)ほどロッキーを熟知している人はいないからね。ボクシングについても、スポーツとして、そして映画でどう描くかということについて、彼は誰よりも詳しい。僕らは脚本を書きながら、『このシーンだとロッキーは何をするのかな?』と彼に電話して相談したよ。僕が何か思いついたら、最初に電話したのが彼だったし、彼のほうでも僕に真っ先に連絡してくれた。彼はほんとうに寛大だったし、すばらしい共同作業だった」とのこと。

    こうして生まれたのが、『クリード チャンプを継ぐ男』だ。親友であるアポロの息子アドニスを世界チャンピオンにすると決意、再びリングに向かい、トレーナーとしてセコンドにつくロッキー。スタローンは、「ボクシングは、80パーセントは頭の中で決まる。ロッカールームを出る前に負けが決まってしまうこともありうる。だからこそ、いいセコンドというのは、その場で即断できる精神分析の力が必要だ。セコンドはボクサーの精神状態を安定させなければならない。セコンドというのは、そんなすごい役割を担っているんだよ。だから、ロッキーが進むべき道としてはすごくいいと思ったんだ。ボクサーとしての長年の経験を、アポロの息子に生かすことができるんだからね」と、熱く語っている。


    2人で戦おう!ロッキーが立ち上がる。親友アポロの息子をチャンピオンにするためにーー。
    元ヘビー級王者アポロ・クリードの愛人の息子アドニス(マイケル・B・ジョーダン)は、生まれる前に死んだ父を知らずに育つ。だが、その血に流れる戦いへの情熱は抑えられず、かつて父と歴史に残る激闘を繰り広げたロッキー・バルボア(シルベスター・スタローン)を探し出し、トレーナーを依頼する。一度は断るロッキーだが、親友アポロと同じ強さと決意をアドニスの中に見出し、アドニスをチャンピオンにすると決意。果たして絶対的不利なアドニスと、かつての英雄ロッキーは奇跡を起こすことができるのか!?

    『クリード チャンプを継ぐ男』は12月23日(祝・水)新宿ピカデリー、丸の内ピカデリー他全国公開 

    https://youtu.be/HyYL_YgC7Xc


    (C)2015 METRO-GOLDWYN-MAYER PICTURES INC. AND WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.

    ■参照リンク
    『クリード チャンプを継ぐ男』公式サイト
    www.creedmovie.jp

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