作詞家の岡本おさみさんが、去る11月30日(月)に心不全で亡くなった。73歳だった。
岡本さんは生前、多岐にわたりその才能を発揮。作詞家として、1968年に「ふりかえらないで」でデビューすると、「旅の宿」(吉田拓郎)、日本レコード大賞受賞曲「襟裳岬」(森進一)、「黄金の花」(ネーネーズ)など数多くのヒット曲を世に送り出した。
のちに、作家としても「旅に唄あり」などを上梓し、晩年にはミュージカル「泣きたくなったら笑うんだ」など舞台演出家としても活躍。今年10月に発売されたフォー・セインツ with 松坂慶子「たまには仲間で」にも作詞で携わるなど、精力的な活動中の思いがけない訃報となった。
葬儀は遺族の意向により、過日、家族で執り行われた。なお、この度の訃報に際し、遺族からは以下のようにメッセージが寄せらている。
「生前に父の執筆活動に力を貸してくださった方、作品を愛しんでいた方々、父に代わりましてこころより御礼申し上げます。岡本おさみの執筆はここで終わりを迎えましたが、彼が残した作品は永遠に生き続けます。引続き変わらぬ想いで作品と触れ合っていただければ幸いです。私たち家族は、静かに笑って日々が落ち着くのを待とうと思います。」
(岡本くにひこ:長男)