大河ドラマ『真田丸』が1月10日スタートした。主人公・真田信繁役の堺雅人による15歳設定の無邪気な演技や、普段明るいキャラクターのイメージが強い大泉洋が演じる信繁の兄・信幸の真面目すぎる性格など、個性が強い登場人物たちが話題になっているが、その中でも特に注目されたのが信繁の父・昌幸(演・草刈正雄)のキャラクターだ。
公式サイトの登場人物紹介では、真田昌幸は、「知略軍略に優れ、豊臣秀吉に油断ならない『表裏比興の者』と言わしめた天才武将」と紹介されている。そんな天才武将を演じたのが、二枚目俳優の草刈正雄だ。
特にネット上で話題となったのは、草刈演じる真田昌幸の「二枚舌」っぷりだ。
第1話では例えば真田家が仕える武田家の行く末を案じた妻(演・高畑淳子)に責められるが理路整然と「武田は大丈夫だ」と説明、しかし父子3人になった途端に「武田は滅びるぞ」と言い放ち華麗な「二枚舌」を発揮。さっきまで武田家の安泰を語り尽くされた信幸・信繁の兄弟はあっけにとられてしまった。
また、「天下に聞こえた名城」と言い切った自らの城・新府城を「この城を捨てることにした」「ここにいても先は見えている」と簡単に捨てると決意。この急な「捨てる」発言に戸惑う信幸から「天下の名城」発言を持ち出されると、「誰が言ったんだ?」「いずれはそうなるはずであった」と、ここでも飄々と「二枚舌」ぶりを発揮。父に振り回される信幸は「私には父がわからん」とまでぼやかれる始末だ。
こういった昌幸の飄々としたキャラクターに視聴者からは、「言ってることが変わってるぞwww」「昌幸wwwやべえwww」「幸村より昌幸www」「華麗なる二枚舌」「この昌幸いいなぁ」「呼吸するように嘘をつく」「飄々としてて最高」「草刈正雄がやるからこのキャラクターがいきる!」など様々な声が上がった。
「表裏比興の者」真田昌幸。戦国時代を生き延びるために手段を選ばず、老獪なイメージが強い武将だ。本作の真田昌幸も、史実通りに動くと考えれば、次々に主君を変えるような、言ってしまえば「小ずるい」行動をとるのだろう。しかし、第1話とはいえ、ここまで憎めず、コミカルとまで言えるキャラクターに仕上がったのはコメディの名手・三谷幸喜ならではの"味付け"と、三谷組の一員でもある草刈正雄のテンポのいい名演によるところが大きい。もちろん、"大河ドラマ主人公の父親"という、威厳のあるポジションである以上、こんな「テキトーなおじさん」では終わらないだろうし、今後、その見せ場にも期待したい。初回の平均視聴率は19.9%と大台には一歩届かずといったところだが、歴史好きの三谷による脚本とあれば"戦国時代"小ネタにもおおいに期待ができる本作、目が離せない視聴者も多いのではないだろうか。
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Posted by NHK 大河ドラマ「真田丸」 on 2016年1月7日
■参照リンク
『真田丸』公式サイト(毎週日曜午後8時からNHKにて放送)
www.nhk.or.jp/sanadamaru/
『真田丸』Facebook
https://www.facebook.com/nhksanadamaru
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