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元西インド代表のクリケット選手、キエラン・パウエルがMLB挑戦を表明、「クリケット選手の野球への移籍は実現するのか?」と世界が注目している。
25歳のパウエルは191センチという恵まれた肉体の持ち主で、10代の頃からクリケット選手として注目されている。1月13日にフロリダで行われたMLBの球団が集まる公開ワークアウトに参加したパウエルだが、「冬までに野球への移籍に向けや契約を勝ち取り2-3年でメジャーの舞台で活躍したい」と語る。打撃という要素以外は共通点の少ないクリケットと野球、パウエルのMLB入りの可能性は今のところ未知数だ。
実はこれまでもクリケット選手が野球に挑戦した例はいくつかある。2001年にイギリスのクリケット選手、エド・スミスがメッツの春キャンプに参加したり、イアン・ポントという選手が80年代にフィリーズのトライアウトを受けたり。さらに、映画『ミリオンダラー・アーム』の題材にもなったインドのクリケット出身の豪腕、リンク・シンのパイレーツとのマイナー契約などの例はあるものの、メジャーで活躍した選手は今日までいないのが実情だ。
半年間、彼を指導したコーチの1人であり、レッズの打撃コーディネーター経験もあるライアン・ジャクソン氏は、「この数ヶ月でパウエルは目覚ましい発展を遂げている。彼のスウィングには、中堅手で1番打者になる素質はあるし、素晴らしいスピードもある」とそのポテンシャルを認めている。
1年前まで野球のプレー経験が無かったというパウエルは、昨年の夏よりカリフォルニアのスポーツショップが開催した野球のワークショップに参加し、テニスの錦織圭を輩出したプロアスリート養成所、IMGアカデミーでトレーニングを重ね、みるみる力を付けている。野球に適応できているかといえば「まだまだ不完全」との意見も多い一方で、運動能力などのテスト参加者の中では2番目に優れた身体能力であるとことが証明されており、ミルウォーキー・ブリュワーズやニューヨーク・メッツなど複数の球団がそのプレイを目にしている。
クリケットの場合、先が平たいバットを使用してワンバウンドのボールを打つなど、野球とは打撃の観念がかなり違う。しかし、フィジカルの高さは自他共に認めるところ。インドなどを中心に競技人口も世界3位とサッカーに次いで多く、野球よりも遥かにプレイヤーの多いクリケットから野球選手が誕生し活躍する可能性について、全米でも数多くのメディアが注目している。
https://youtu.be/b834q_OpdkQ
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