実話を基にした人気コミックを実力派キャストで映像化した、映画『猫なんかよんでもこない。』すでに原作を知るファンの支持も得て、全国で大ヒット公開中だ。主人公は怪我でボクサーの夢を絶たれ、自宅で2匹の捨て猫と暮らすミツオ(風間俊介)。不器用な男ミツオと愛猫チンとクロとの日常は、共感度満点のハートフルなストーリーを紡いでいく。公開を記念してミツオに時にアドバイスも贈るウメさんを演じる、松岡茉優にインタビュー。
――今回の作品は、松岡さん演じるウメさんをはじめ、みなさん猫っぽい人たちだと思いました。そういう設定などありましたか?
確かに! 全員猫っぽいですよね(笑)。基本的に自由で、やりたいことをしていて、ビビりで、全員確かに猫みたい。でも、残念ながら、そういう裏設定はないですね。でも、映画を観て、そう受け止めていただいたことはうれしいです。監督も喜ぶと思います。全員が猫ということは都市伝説ですが(笑)、そういう感想を耳にすると、この映画に参加することができてよかったなあと思います。
――猫との共演は、いかがでしたか?
事前に大変だと聞いていたので(笑)、本当かなと思っていましたが、わたしのシーンでは猫ちゃんの抱っこが多かったので、わたしがお芝居している間は、猫ちゃんたちは休みみたいな感じでした。動きがないのでわたし自身は大変なことはなかったですが、家の中で猫ちゃんにお芝居をしてほしいシーンでは、移動の指示など大変そうでした。生まれたてのチビちゃんは、お世話が大変だったと聞いています。
――また、この作品は、猫と人とのあり方、猫の幸せなど、さまざまなテーマが扱われていますが、松岡さん自身、猫に対して考え方などは変わりましたか?
わたし、犬派なんですよ(笑)。人生で猫を飼いたいと思ったことはなかったのですが、犬派にとっての猫は、あまりにも自由。お手もしてくれず、お座りもしない。してくれる犬っぽい猫もいるんでしょうけれど、でもこの映画で猫と関わって、犬よりも人間に近い性格なのかなって思いました。それと友達には猫っぽいとよく言われるんですが、似ているのかなって改めて思いましたね。
――どこが似ていると思いますか?
猫って、さんざん遊んだおもちゃを捨てるじゃないですか。わたしも散々ハマった帽子集めとか、もう要らないと思うとバッと妹にあげちゃったり。似ている要素は、猫に見出しましたね(笑)。似ているからこそ考えていることがよくわかるから、かわいく思えないような。自分を観ているようで、猫って対等なんですよ。かわいいと愛でるのではなく、ともに生きていくみたいな存在のイメージですね。
――この作品は、観ている人が、自分自身と対峙する時間が増しそうな気がしました。
たとえば家猫か外猫かというテーマが物語の主軸にもなってきますが、けんかをすることで病気をもらったり、ほかの猫と関わることは猫にとって幸せだけれど、守り抜くことは難しい。そういう意味では、現代の猫の幸せはどっちだろうと考えました。皆さんもいろいろと受け取ってもらえると思うので、映画館で観ていただきたいですね。
映画『猫なんかよんでもこない。』は大ヒット公開中!
■参照リンク
『猫なんかよんでもこない。』公式サイト
nekoyon-movie.com
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