史上初!世界トップアスリートが前代未聞のノーCGで繰り広げるいまだだかつてないスケールのアクションサスペンス大作『X-ミッション』が、2月20日(土)より公開されるが、先日、本作の本格ノーCGアクションがいかにマジでガチか、危険かを実証すべく映画監督の白石晃士監督、最強のスタント集団JAE(株式会社ジャパンアクションプライズ)の面々をお呼びし、プロの目から見た本作の魅力、生身アクションスタントの凄さを語り尽すトークショー付試写会を実施した。
『X-ミッション』Aol News.独占トークショー付試写会イベント
【ゲスト(敬称略)】白石晃士監督 おぐらとしゆき、田中慶、藤田慧、藤木かおる(株式会社ジャパンアクションエンタープライズ所属)
大きな音と共に鋭いパンチにハイキックなど目にもとまらぬスピードと激しいスタントでど派手に登場したJAEのメンバー。何も知らされていない観客は一瞬何が起こったかわからず、特に最前列に座っていた人は思わずのけ反るほどの至近距離のスタントに圧倒された様子。会場は迫力あるスタントに釘付け、スタントが終わると大きな拍手が起こり、イベント開始から大盛りであった。
「ホラー映画やフェイクドキュメント映画を撮っています。得意技は生っぽい映像を撮ることです!」と自己紹介するのは、白石晃士監督。
圧巻のスタントアクションを披露したJAE所属のおぐらさんは、「今のアクションは(男性2人に襲われそうになった)女の子が頑張ったという設定で、(殴る蹴るを)実際に身体に当てますが、ケガなしで実演しました」と披露したスタントを解説した。
田中さんは「普段は子供番組や時代劇に出演しています。得意技は高いところから飛び降りることで、仕事で週2回ほどアパート2、3階相当の高さから1日に6回くらい飛び降りています(笑)」と爽やかな笑顔を浮かべながら衝撃的な発言でお客さんを驚かせ、藤田さんは「普段は仮面をつけて子供番組に出ています。悪者が多く、いつもヒーローにやられている側ですね!」と笑いを誘った。
また、登壇者の中で唯一の女性の藤木さんは「舞台が多いのですが、可愛い衣装を着てアクションするとテンションが上がります!(見た目は)可愛いのに(スタントをして)格好良いというギャップが好きです」と明かし、男性のハートを鷲掴み!?一人ずつユーモアある自己紹介を行った。
本作のノーCGスタントリアルアクションについて聞かれた白石監督は、「とにかく生身のアクションがもの凄い!今はハリウッド大作だとCGを当たり前に使っていますが、本作は違う!生身のアクション、グリーンバックを使わないロケ地での撮影、見るだけで興奮しました!」と鼻息荒く語り、おぐらさんは「CGが溢れている中、僕らも普段生身で全てを行っています。だから、全部人が実際にやっている点は好感を持ちましたし、素晴らしいと思いました!」と大絶賛した。
本編に登場する超危険なウイングスーツフライング撮影について話がおよぶと、「(ウイングスーツフライングシーンは)撮影者も一緒に飛んでいて凄い!ちょっと強い風が吹けばコントロールを失って死ぬ可能性もある。命がけのカットばかりですよ。その点でいえば、映画の初期の頃、チャップリンなんかもアクションスターだったんですが、それを彷彿とさせますね。この作品は、原始的な面白さを呼び起こしてくれる、肉体的に集約された作品なんです!」と白石監督が映画監督ならではの視点でリアルスタントの危険さを語り、すかさずおぐらさんも「時速230キロの風圧を身体に受けるのは、走っている新幹線の上に立っているレベル!相当身体も疲れると思いまよ。」と身体にかかる負荷を力説した。
続いて、JAEの皆さんに過去、身に危険を感じたスタントエピソードをうかがった。
「高いところから飛び降りるスタントで、両手を着いて着地したら同時に両肩を脱臼してしまったんです。一瞬、何が起こったかわからず、腕が重いなぁと思いながら肩を回したら(肩が)元に戻ったので、そのままアクションを続けていたら、また肩が外れました(笑)」(おぐらさん)
「立ち回りをしている時、前歯が折れてしまったんですけど、演技を続けなくてはいけなくて左手に折れた前歯を持ちながらスタントしましたね(笑) 」(藤田さん)
「時代劇で丘の上にある城に攻め入るシーンで、駆け上がる途中で頭を撃たれて転がるとい設定だったので、転がり落ちてぱっと横を見たら鋭い木が突き出ていたんです。もし少しずれていたら、木が頭を突き刺さっていたかもしれないですね(笑)」(田中さん)
「初スタントの仕事で、神社のかなり長い階段からもみ合いながら落ちるスタントをしなくてはいけなかったんです。途中にマットがあったんですが、ちゃんとマットのあるところに転がってきてねと言われ、まだスタントについて何もわからない状況だったのでかなり恐怖でしたね」(藤木さん)
皆さんエピソードを笑顔で語るも、その内容はエクストリームなものばかりだ。極めつけは、「5人同時に滝つぼに落ちるシーンで皆で飛び込んだのに4人しか浮上してこなくて焦っていたら、1人真っ青な顔で川下にいたんです。その人はアクションの得意な先輩だったんですが、後で聞いたら"天地がわからなくなってしまった"と言っていました。水は本当に危険ですよ!」(おぐらさん)と極限エピソードを明かし、常に命の危険と隣合わせで生身のスタントをしているかが伝わった。
あっとう間にイベント終了時刻が近づき、最後のコメントへ。
白石監督は、「SF映画で『インターステラー』というフルCGを使わないで可能な限りアナログ撮影している作品があります。同作はCGにはない迫力があるんですが、『X-ミッション』はまさにアクション版『インターステラー』!生身アクションの極限に挑戦していて、肉体をかけた究極のアナログ映画です!」と作品を猛アピールした。
おぐらさんは「何も考えずにフラットな気持ちで映画を見るとこの凄さが伝わってくると思います。」とメッセージを贈り、撮影のプロとスタントのプロからお墨付きをもらった本作。お客さんも普段聞けない話を聞くことができ、満足した様子で大変盛り上がりのあるイベントとなった。
映画『X-ミッション』は2016年2月20日(土) 新宿ピカデリー、丸ノ内ピカデリー他 全国ロードショー<2D/3D上映>
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■参照リンク
『X-ミッション』公式サイト
www.xmission.jp
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