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インドには、愛をつらぬく若いカップルたちを守る自警団がいるらしい。
https://www.youtube.com/watch?v=RsWoM6373wg
インドの大部分では、いまだにカースト制度や宗教を超えて恋愛結婚することがタブー視されている。そんなお国柄で知られる同国の首都ニューデリーに、"愛の戦士"なる自警団が登場。彼らは「若いカップルが駆け落ちして新しい生活を始めるのを助け、激怒した家族から彼らの身を守ること」をミッションに掲げているという。
自警団を構成するのは4人の男性メンバー。いわゆる普通のおじさんたちだが、低予算ながら地道な活動を行っている。彼らは電話やオンラインでカップルからの相談を受け、安全な居住場所や避難用のシェルターを提供したり、時には結婚に激怒した親族からカップルを避難させるため、レスキュー隊を出動させることもあるそうだ。
シェルターを探すカップルをしばらく部屋に住まわせたりもする。数日の場合もあれば、14ヶ月も滞在する場合もあるとか。恐怖を感じて逃亡してきたカップルばかりなので、滞在中にカウンセリングを受けさせることも。創設者の1人、Harsh Malhotraさんは「我々の子どものような感じだよ。両親から十分な愛情を受けられなかったから、カップルはここに逃げてきているんだ」と語る。
これまでに"愛の戦士"が救ってきたカップルは、約6年間で4万組以上にのぼるというから驚きだ。何百人ものボランティアスタッフや、秘密裏に結婚式を挙げてくれる司祭たちの協力によるところも大きいだろう。多くのインド人の考えとは異なるが、自警団は「恋に落ちることは罪ではない」と信じている。創設者の1人であるSanjoy Sachdevさんは、「伝統的なお見合いは、結婚の強制になる。強制的な結婚は、国際的にも犯罪だ」と主張する。
カップルが結婚を希望する場合、法的に問題ない年齢であれば、自警団はすぐに結婚式を行えるように取り計らう。しかし、両親の同意なしで勝手に結婚式を挙げることは、家族への侮辱とみなされ、親族からも怒りを買いやすい。Sanjoyさんは「多くの人が我々を殺したがっているよ」と、憎まれ役であることを認めているようだ。
カップルの身も同様に危険だ。家族に説得を試みても、同意を得られないどころか、悲惨な目に合うことも多いそうだ。女性ならば教育機関を退学させられて不法に拘束されることも多く、最悪の場合は家族に殺される可能性もあるというから恐ろしい。
https://www.youtube.com/watch?v=tmwx3OCZU9M
若いカップルたちの命を守るべく、崇高な戦いに身を投じ続ける自警団"愛の戦士"。実際に彼らに救われた新婚カップルの男性Manoujさんは、「時代とともにカースト制度や社会の慣習は変えるべきだよ。この国を救うためには、愛、愛し合う者、愛のある関係を守ることが大切」と語っている。
インドの若者たちは、古風な教義に基づいて生きることを望まない。女性への性的暴力も深刻化している同国を浄化するのは、彼らのような存在かもしれない。
【参照リンク】
http://www.odditycentral.com/
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