松平健主演の人気時代劇『暴れん坊将軍5』(テレビ朝日)の第21話が再放送された2月25日、視聴者からは、人気俳優・遠藤憲一演じるヤクザな放蕩息子ぶりとそのぶっ飛びすぎな内容が注目を集めた。


現在、同局の『おはよう時代劇』枠で再放送されている同ドラマ、その初出年が古いものになると20年以上前のものであるため、かねてより、現在人気となっている俳優たちの、その若き日の出演内容や、時折、何の脈絡もなく展開されるマッド回などがしばしばネット上で話題となってきたが、この日、放送された「無法街の花姉妹」(1993年)では、当時32歳だった遠藤が、ヤクザ風情の口入屋を営む家の一人息子・浮太郎として登場。

彼は、「かわいくてしょうがねえ」と語る父親の溺愛ぶりをいいことに、やりたい放題の毎日を送っていたが、そうした矢先、街角でいきなり人を惨殺した挙げ句、逃走しようとするも失敗。その後、捕縛されたものの、今度は牢破りをして脱獄するという、同ドラマでも稀に見るタイプの無双ぶりを発揮。しかしツメが甘いタイプなのか、目撃者である魚売り娘の家に脅迫に訪れたところをアッサリと撃退されたり、その後、徳田新之助(将軍・吉宗)に思いを寄せる魚売りの(17歳)を拉致した挙げ句に廃寺で強姦しようと試みるも、一瞬の隙を突かれて自殺させてしまい、その遺体を前に狼狽してシャウトするという、なんとも無茶苦茶な無法者ぶりを披露。しかもその最期は、屋敷へと乗り込んだ徳田により、親子ともども成敗されるという展開となったが、その際も、剣の達人である吉宗に対してまるで自分の方が勝てるとでも言いたげな様子で自信たっぷりで斬りかかるも、あっさりと峰討ちされて情けなくよろけ、そこを徳田の用心棒となっている山田浅右衛門にバッサリとやられるという、珍しいタイプのワンツーフィニッシュをお見舞いされるというオチに。

こうした遠藤のあまりに無茶苦茶な無法者ぶりにネット上の時代劇ファンからは「遠藤さんwwww」「強いのか弱いのかわからなすぎるwww」「父親がちょっとオネエ系なのもヤバいwww」「地味にマッド回www」「誰一人まともな人がいないという口入屋www」「アングルとかも違うし、いつもと違うレア回」「親子のやりとりがコントみたいで笑えるwww」「遠藤さんが半裸で拷問受けてたのがそそったわwww」といった声が。遠藤といえば、放送中のドラマ『お義父さんと呼ばせて』(関西テレビ・フジテレビ系列)で、歳の離れたOLに恋をする生真面目な五十路男を好演しているが、そんな役どころとは大きく異なる彼の演技であっただけに、多くの視聴者にとって実に興味深い内容となったようだ。

■参照リンク
遠藤憲一公式サイト
www2u.biglobe.ne.jp/~ENS/

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