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「ほぼ日刊イトイ新聞」で連載した栄福寺の住職・白川密成さんの実体験をつづった同名人気エッセイを、伊藤淳史主演で実写映画化した『ボクは坊さん。』がBD&DVDで発売に! 「お坊さんだからといって、すべてができる時代じゃないと思いますけれど、今回の映画化の意義は言葉にならない部分であったとは思います」と語る白川住職。面白いだけじゃない、そこには教えもあるという本作について、白川住職の"ありがたい"インタビュー。
――そもそもお坊さんの映画が少なかったので、映画化のニュースは衝撃的でした。
世代的にお坊さんの映画と聞くと、周防正行監督の『ファンシイダンス』(89)をまず思い浮かべますよね(笑)。でも、それとは違う映画にしようという想いはあったのかなと、結果として思いました。この作品にはコメディーとしてとても面白い作品になったけれど、それだけじゃない"教え"もあるじゃないですか。
――宗教観は薄いけれど、全世代に向けてその精神を優しく問うている作品ですよね。
演者の方の年齢層も幅広いので、作品の内容とともに年齢を問わないかなと自分も思いました。個人的にはイッセー尾方さんの参加がうれしくて、もともとファンだったのでネタをよく拝見していたんです。作中では農家のおじいさんの役でしたが、舞台あいさつなどではダンディーでした。おしゃれだなって思いましたね。
――映画を観て、何か想うことはありましたか?
溝端淳平さんの、「お前は本当にそう思ってんのかよ」というセリフがあるんですけど、これがけっこう染みまして(笑)。普段から法話などをしている中で、自問自答があったわけですよね。少なくとも自分が感じていることを人にも言おうということが執筆活動の原点でもあったので、だからいいセリフだなぁ、と(笑)。
――お坊さんを、役割として演じることもありそうです。
この服装ひとつとっても、そういう側面が確かにあるような気がします。お坊さんだけでなく、多くの人が悪い意味ではなくて、ある程度、自分の役割を演じていると思う。ただ、そこだけで収まってしまうと、なんだか違う気がしたんです。お坊さんのイメージだけでなんとなく仕事になったとしても、それだけでは嫌だろうと。だからこそ、こういう連載や映画の原作になっているのかもしれません。
――初めて『ボクは坊さん。』を観る方に、ありがたいメッセージをお願いします。
お坊さんだからといって、すべてができる時代じゃないと思いますけれど、今回の映画化の意義は言葉にならない部分であったとは思います。自然や信仰を、この映画をフックとして感じてもらうとか、ですね。少なくともここにはっきりとした解決法はないんですけど、なんかいいなあということだけは提案したいなあと思いますね。
『ボクは坊さん。』 2016年3月16日(水) BD&DVDリリース! ※レンタル同時
【セル】ブルーレイ ¥4,700(本体)+税
【セル】DVD ¥3,800(本体)+税
発売元:ポニーキャニオン
販売元:ポニーキャニオン
(C) 2015「ボクは坊さん。」製作委員会
■参照リンク
ボクは坊さん。 | ポニーキャニオン
v.ponycanyon.co.jp/pickup/pcbg52569/
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