ラッパーとして、トラックメイカーとして、ヒップホップ・レーベル「BLACK SWAN」代表として、そして「ディスクガイドシリーズ ヒップホップ」の執筆など、多岐にわたるアプローチでヒップホップの魅力を伝えるダースレイダー。その彼が、ヴォーカリスト:Rei Word Upと名前を変え、ベーシスト/トラックメイカー:Nongtang、ドラマー:山崎剛史と共にファンク・バンド:THE BASSONS(ベーソンズ)を結成し、アルバム「WE ARE THE BASSONS」をリリースした(以下コメント部はRei Word Upによる)。
「『ベース音』から『ベーソンズ』と。このバンド自体は5年ぐらい前からやっていて、『ガハハ!』なエネルギーを放つ音楽を作りたいと思って、結成したんですよね。自分が音楽をやる上で、エネルギー量を出せるのはヒップホップも勿論だけど、ファンクもそれに当てはまるなって。ディスコ/ブギー的なものが世界的に流行ってるなら、そういった音楽と地続きのファンクも世の中に広めたいし、洒落たブラック・ミュージックよりも、もっと泥臭くて、汗臭く、猥雑な、『ファンク・ミュージック』を自分でも作ってみたかったんですよね。その上で、ヒップホップの棚に置かれる作品ではない形で、全くの新人として勝負したいと思ったんですよね」
ヴォーカルの他にはギターやキーボードといったメロディ・パートを入れずに、ドラム、ベースというリズム隊のみというスリー・ピースの構成も珍しい。
「基本的にベース・ラインとドラム・ラインっていう低音部とリズム隊が好きだったんで、楽器はその二つのパートで構成したかったし、そのシンプルさで成立して、かつ強調できる音楽は、やっぱりファンクだと思ったんですよね。いわゆる主旋律的な『メロディ』が無くても頭が振れたり、ダンス・ミュージックとして機能するのはファンクだと思うし、この編成なら、どんなアプローチをしてもファンクネスを表出できると思ったんですよね。あと、歌が上手くないんで、綺麗なメロディ楽器を置かれると、キーが外れてたりするのがバレる(笑)」
また、THE BASSONSの活動に平行して、INTER FMにてファンク・ミュージックを解説する番組「REI WORDUP presents "Funky HOTGATE"」をスタート。
「昨年まで同局で日本語ラップを紹介する番組『BLACK SWAN RADIO SHOW』をやってたんですが、ある程度その番組で出来る役割は果たしたと思ったし、今年からは目先を変えようと、ファンクを紹介する番組に切り替えて。ただ山下達郎さんが『SUNDAY SONG BOOK』で時おりかけるような、マニアックなファンクだったり、好事家向けのファンクでは無くて、もっと入門編だったり、ファンクの入り口になるような番組にしたいんですよね。その意味でも、アシスタントをやって貰ってる姫乃たまちゃんは、ファンクを全く知らないので、その彼女にゼロから教えるような構成にしてますね」
その意味でも、通向けのディープ・ファンク/レア・ファンクではなく、ジェームス・ブラウンやパーラメンツ、スライ&ファミリー・ストーン、プリンスのような王道ファンクから、日本では米米CLUBや岡村靖幸まで、幅広く、分かりやすく選曲されているのが特徴だ。
「他にも日本ではオーサカ・モノレールや在日ファンク、black bottom brass band、古くはじゃがらただったり、色んなファンクバンドがいるのに、意外とそれがリスナーの中では繋がって無かったりして。だから、ベタって思われるかもしれないようなところから、ファンクを聴かせるような番組にして、ファンクで繋げて行きたいし、広がっていけるような内容にしたいんですよ。この番組を通して、自分自身のファンクの原点を見つめ直すキッカケにもなってるし、もっとベーシックな部分での"ファンクの気持ちよさ"みたいなモノを伝えて行ければなって思いますね」
<リリースデータ>
THE BASSONS
「WE ARE THE BASSONS」
発売:2016/3/16
レーベル: HOT GATE
<ラジオ情報>
TOKYO SCENE presents CLUB STYLE SP: "Funky HOTGATE" presented By REI WORDUP/姫乃たま
毎月第3月曜日 25時より放送
http://www.interfm.co.jp/clubstyle/blog/?p=1054
<ライヴ情報>
3月27日(日)
ROPPONGI VARIT GRANDOPENING PARTY
~WE ARE THE BASSONS RELEASE~ 「FUNKY HOTGATE VOL.1」
出演:THE BASSONS / SKILLKILLS / モミーFUNK
於:六本木Varit./会場17時
http://www.r-varit.net/schedules/view/10
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