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こんばんは、“狩りぷれっくす”管理人の江野本ぎずもです。

本日は小谷梓さんの『おしえて!となりのハンターさん』第16回を更新!
ハンターさん取材の第6弾です。

今回、お話をおうかがいしたのは、現役大学生のぺーすけさん。
彼が中学生のころに『MHP 2nd G』が発売され、大ブームを巻き起こしたのですが、なかでも男子小中高生のハンター率たるや!
当時はインターネットを介したオンラインプレイも実装されておらず、リアルに顔をつき合わせて協力プレイをするほかなかったので、街中のいたるところで学生たちが『モンハン』を遊んでいる姿を見かけました。
ファストフードやファミレスはもちろん、公園、駅のベンチ、電信柱の影でまで(マジです)!
そして、そんな小中高校生たちに熱く支持されていたのが、ぺーすけさんも洗礼を受けた週刊ファミ通の大塚角満による『モンスターハンター』プレイ日記『逆鱗日和』ブログはコチラ)だったのです。
江野本はまさに『MHP 2nd G』以降の『逆鱗日和』の編集をしていたので、モンハンフェスタなどのイベントに行けばサインを求める長蛇の列ができ、毎日のようにたくさんの手紙が届いていたのを目の当たりにしていたんですね。
もちろん、一部の子たちとは直接お話もして、「うちのクラス、ほとんど全員ハンター!」とか「『逆鱗日和』は全員で回し読みしてるよ!」とかいう微笑ましい(そしてちょっぴり悲しい)話もたくさん聞きました。
時は流れて。
あのころ『逆鱗日和』を読み、夢中で『モンハン』を遊んでいた子たちはいまどうしているんだろう、とずーっと心に引っかかっていたところ、ぺーすけさんから取材の応募をいただいて「是が非でも!」と大塚角満本人を引き連れて会いに行ってきたのでした。

もちろん、当時の男子中学生がみんなぺーすけさんと同じ道を歩んだわけではありませんが、かなり典型的な例のように思います。
『MHX』は新しさと懐かしさのどちらもある作品で、しばらく『モンハン』をお休みしていたハンターさんもポッケ村やらユクモ村やらナルガクルガやらに惹かれて帰ってきましたよね。
ぺーすけさんも、そんな出戻りハンターのひとり。
進学校に通っていたこともあって、受験の準備のために『モンハン』から離れてしまっていたんですが、目の前で『MHX』の開封式を見せられてハンターの血が騒いだようです。
ちなみに、いっしょに狩りもしたんですけど、腕のほうは全然衰えてなかったみたい!
いまは昔を思い出して、思いっきりハンター稼業を楽しんでいるようでした。
長くシリーズが続くと、新しい要素もどんどん増えていくけれど、出戻りハンターさんも置いてきぼりにならずにもう一度熱くなれる。
『MHX』の魅力の一端を、ぺーすけさんの目線から教えてもらった気がします。
それから、暑苦しいガンランサーの浪漫語りは置いとくとしても、『逆鱗日和』の魂のようなものがぺーすけさんに受け継がれていたことがとってもうれしかった!
『逆鱗日和』という作品は、おもしろくおかしい文章表現もさることながら、モンスターに対するリスペクトや武器(ガンランスだけど)への深い愛情、そして難題と向き合っても決して逃げずに自分自身の力で乗り越える強い精神といった“ハンターの心構え”が多くの方に支持されたのだと思っています。
そんなふうには1文字も書かれてないけど、「『モンハン』をプレイするうえで“カッコイイ”ってこういうこと」を説き、それに多感な年ごろの男子小中高校生が反応したんじゃないかな、と。
小学生なんて、強い武器でオラオラしたいだけと思われがちですが、ちゃんと伝わっている子もいるんですよね。
当時、たくさんいただいた手紙の中には、「『逆鱗日和』を読んで、どんなことでも逃げずに努力すれば絶対に乗り越えられることを学びました」と書かれたものもありました。
彼らが『MHX』を遊んでくれているかどうかはわからないけれど、いまも同じ気持ちを持ち続けていてくれたらいいなあ、と思います。


4月28日発売の『『モンスターハンタークロス』コミック&エッセイ 狩りぷれっくす!』には、大塚角満による開発陣インタビューも書き下ろし収録されています。
この“狩りぷれっくす”では、ソフト発売前にもインタビューを掲載していましたが、そのセルフアンサーソング(?)のような内容。
こちらもぜひ楽しみにしていただければと思います。

それでは、また明日!