みんな、ゴキブリを叩きたい
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みんな、ゴキブリを叩きたい

2020-01-20 07:01
    うちの園にね、モッくん(仮名)って男の子がいるんですよ、いまは3歳児クラス。
    どんな子かというと、1~2歳の頃は憎ったらしい子でねぇ…
    他の子をちみくって(遠州の方言、標準語:つねって)、その子が嫌がった声をあげ、近くの職員が「モッくん!ダメでしょ痛いことしちゃ!」って叱ると「ニヤッ…」としてまたやるの。

    この子が3歳になったら、驚くほど「いい子」になった
    何でも率先して行動するようになって、集まりのときもピシっと座ってられる
    それどころかgdgdしてる子に「いまは○○(の時間)!」「しずかにするよ!」と注意できるほど

    何でここまで「いい子」になれたか考えてみた
    1~2歳時に「憎ったらしかった」のは、他人が嫌がる様子を楽しんでいたから
    それって裏を返すと、「他人の様子をよく見ていた」って言えるんだよね
    何をやれば嫌がるか、が分かる子は、どうすれば相手が喜ぶかも分かる
    それを実践してるんだなぁと思った


    さて、ここまでが前置き。
    私が遅番やってるとき、モッくんが「これ(絵本)よんで」と膝に入ってきた。
    絵本のタイトルは「ちいさいもの みつけた」



    子どもにも身近な、小さなものを写実的な絵で描いてある絵本だ
    キャラメルやらチョコボールやらピーナツ、柿の種などが並んでおり
    キャッキャとはやしながら読み飛ばしてきた

    真ん中あたりのページに、小さい虫が紹介されてるのもあって
    その中にゴキブリが載ってるんだ

    それを私はどう紹介したかっていうと

    「これね、悪いやつ。覚えといてよ?」
    「見つけたらモッくん、やっつけてよ?w」

    と、冗談交じりに教えた。
    すると急に、モッくんが真剣なまなざしでゴキブリを見つめだした。

    「これ、わるいやつ?」
    「そう、悪いやつ」
    「なんで わるいの?」
    「ん~…人のゴハンをね、こっそりやってきて食べちゃうの」
    「……」

    やけに食いつくなぁ…
    その様子は、まさに「食い入るように」、「目に焼き付けるように」といった感じ…

    「モッくんね、掃除機で吸っちゃう!」

    とか言い出したw
    ゴキブリは掃除機で吸うと窒息死するから、これはかなり有効な手段だ(本人はそこまで分かってないと思うけど)

    「いいねいいね!あと、叩いてやっつけるのもいいよ。手で叩くと手が気持ち悪くなっちゃうから、絵本とかこう(丸める真似)『パンッ』って」
    「絵本が きもちわるくなっちゃうよ?」
    「お、そうだね。もう読まない絵本とかさ」

    なかなか3歳でここまでのやりとりできる子いないっすよ。
    かなり賢い。
    同じページに「アカエイカ」(蚊)も載ってたから

    「これもね、悪いやつ。人の血を吸って、痛くないけど痒くしてくるから。これもやっつけてよ?」
    「こうやって『プ~~~~~ン』って飛んでくるから、とまったところをパチンッてね」

    指先でプ~ンと蚊のふりをすると、キャッキャと笑って喜んだ。
    んで、蚊に扮した私の手をバチンバチンと叩いたw

    続きを読むためページをめくっても「さっきの!さっきの!」とゴキブリを見たがり、
    読み終わって閉じた後も「ゴキブリ見たい」と、また開いていた。
    ものすごく気に入った様子



    後から思い返して、ふと感じたことがあるんだ。
    今、インターネット上で
    「誰でもいいから叩きたい。何でもかんでも批判したい」
    という風潮あるけど、
    このモッくんの感情に近いんでないかな?と思った。

    この「誰でもいいから叩きたい。何でもかんでも批判したい人」(長いので以下、「批判したい人」と表記)に、共通する特徴があることに気付いた

    とりあえず、批判したい人の特徴を挙げてみようか。


    1.よく文章を読んでいる
    これ、意外なんだけど、批判する対象の記事や発言を、ものすごくよく読み込んでるんだよね。
    「読み込む」というと語弊があるか、必ず「目を通している(※)」
    (※後に挙げる特徴「自分の正論・正義感」に反する部分はサラッと流すか敢えて無視する)


    批判したい人の最も恐れること、それは
    文章を読み落として、「○○って書いてあるよ?」と煽り返されること
    これは批判したい人にとって非常に「ダサい」行為で、それを避けるためにどんなに長文であろうと絶対に全部目を通すんだ。


    2.(表面上は)正義感を持っている
    批判したい人が一番、気持ちよくなる状況が
    誰がどう見ても「悪」だと思うものを、「正義」の立場から攻撃すること
    周りが「そうだそうだ!」と賛同すると、更に気持ちよくなっちゃう。

    賛否が分かれるものでも、自分の持つ「正論」をドストレートにぶつけて、基本的に「相手の意見を聞く」気は全く無い。
    なぜなら、批判したい人にとっては 相手の意見を聞く≒相手の意見に屈する=敗北 だから
    自分の持つ「正論」より強い論理が現れると、あまり粘ることはせずスッと別の叩く対象を探しにゆく。

    「議論したい」わけじゃなくて「叩きたい」(気持ちよくなりたい)だけだからね。
    問題の解決を望んでいるわけじゃない。



    冒頭で紹介したモッくん。
    しばらくはおうちで、掃除機片手にゴキブリを探して回るだろう。
    見つけたら実際に吸うかもしれない。

    「批判したい人」
    インターネットで「正論」を武器に、「叩きやすい相手」を探して今日も徘徊している。
    見つけたら「正論」をぶつけて、気持ちよくなっちゃう。

    すげぇ似てるなぁって思ったんだ。
    ここからは根拠のない推論になっちゃうんだけど、特に男性の中に「悪いやつを、やっつけたい」っていう闘争本能があると思うんだよね。
    子や雌、群れを守るための動物的本能とか、そういうやつ。
    それを行うことで、脳内物質的なアレで気持ちよくなれるようになってるんじゃないかな。

    だからその快楽を求めるために、インターネットで「叩きやすい相手」を探して、見つけたらすかさず攻撃する。
    統計取ったわけではないから断言できるわけじゃないけど、批判したいだけの人は男性が多いんじゃないかと思う
    3歳児くらいから、その感情があるってことですわ。

    みんな、ゴキブリ(叩いていいもの)がいたら、叩きたいんすよ
    だって気持ちよくなりたいもの
    「叩かれる側」の気持ちなんて微塵も考えない、
    そこは人間として、浅ましいなぁと思います



    「男性は」って書いたからには、「じゃあ女性は?」ということも少しだけ触れとこうと思う。
    同じく、動物的な本能から読み解いてみようか。
    群れの中で子を育てる動物にとって、有利な部分は何だろう?
    より安全な環境、より安定した餌の供給源、より快適な住処
    これらが他の雌より優れていることが、子を育てやすいというアドバンテージになる。
    つまり、本能としてそれらを求める欲求が、男より大きいのではないかと思う。

    人間に置き換えると

    安全な環境 → 仲間いっぱいいるぜ、強い男いるぜ
    安定した餌の供給源 → ATM… 貢いでくれる男がいるぜ、高価なもの持ってるぜ
    快適な住処 → いいとこ住んでるぜ

    これらを自慢したい気持ちが(男に比べて)とても強いと思う。
    恐らく、その欲求を手軽に満たせるインスタグラムは、女性が圧倒的に比率が高いと思う。

    ネット上の書き込みでは、「自分はお前より優れてるんだぞ」いわゆる「マウント」を取るようなものが中心になるんじゃないかな。
    ただし、マズい書き込みで自分が嫌われると仲間が減ることに繋がるから、これを恐れる気持ちは男性より強いと思う。
    だから極端に攻撃的な批判とかは、自制の気持ちが働くかもしれない。

    つまり、ネット上の書き込みとしては、例えば悩み相談とかに対するコメントとして

    「わかる~~、私も○○だったもん(共感を示して仲間を増やす) でも今は○○だよ!(あなたより優れたとこに、私はいるのよ)」

    とかが典型になるんじゃないかな?
    ちょっとだけ触れるとか言ったけど、長文になってしまったよ(´・ω・`)


    まぁアレですわ
    男も女も、所詮動物(獣)ってことですな

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