いつも放送をご視聴いただきまして誠にありがとうございます。
カルモア釣査団隊長の大西です。




渚釣りと聞いてそれってどんな釣りですか?と思った方がほとんどではないか。
渚とは、海の砂浜から波打ち際までに至るまでの、広い砂地のこと。(WEB記事参照)

つまり砂浜からやるクロダイ釣り。釣り方において今ではフカセ釣りが主流みたいだが、
過去をさかのぼるとのべ竿を使って手元から数mの所で勝負していたりもする。


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「こんなところでクロダイが釣れるの?」


結構、コメントでいただいていましたが、釣れるそうです。

クロダイ自体全国的にいる。それも居るところにはとことん居る魚。


ここのような砂浜だと、急に深くなっている(ブレイクといわれる)ところや、沖に岩が藻があるとこなどクロダイが居付き易い環境が整っていればよりチャンスはある。


釣査団では過去4回ほどクロダイを狙っているが、ヘチ釣りをしていて水中越しに見た透過度50%(イメージ)のクロダイの顔しかまだカメラに収められていない。

この渚釣りで何とか栄冠を掴みたい。
そのために先月、いわゆる下見に行き釣りをしたところウミタナゴが釣れた。
磯竿のウキ釣りの練習になっただけよかったと言い聞かせたのだが本心はクロダイが見たかった。



放送当日

準備はほぼ万全だった。
最寄の釣具屋に寄ったときフカセ釣りのトーナメンターらしき店員さんからクロダイの渚釣りの極意を教えてもらった。とても重要で大切なことだとは思ったが、どの内容も難しすぎて自分の引き出しとして落とし込むことができなかったのが悔やまれる。

しかしこれだけは誰でも解る重要なことも聞いた。




「時合は15時以降だね、そこは夕方がいい。」




盲点だった。
何をもって準備が万全だったか自分に問いたい。
そこで放送開始時間を2時間遅らせようと思ったが、それは多くの方にかなりご迷惑をおかけする
と思い、失いかけた我を取り戻し5時間放送を覚悟する方向でまとめた。



【本日の釣具】

磯竿/2号 430cm
リール/シマノ エクスセンス 3000番
メインライン/ナイロン2号
リーダー/フロロカーボンライン1.5号
針/がまかつのチヌ針 2号





釣り開始→ファーミング


店内で聞いたお話で時合以外で理解できたお話がもう一つある。



「渚釣りは海底に牧場を作ることから始まる。」



水産を農業分野に例える表現は意外だった。
僕らがバチ撒きで言っていた様にとにかく撒くらしい。
それも時合でない時間に撒くのではない。自分がここだと思った最高のタイミングにとにかく撒く。
店長のお話だと1時間でコマセを8キロ撒くことも。8キロとは今回僕たちが持っていったコマセの量より少し多いくらい。

それを一気にまくのだから巨大な牧場ができる。
隣の奴より多く撒け、この辺になるとさすがトーナメンターである。


あなたはファーミングできていますか?



さすがに15時までの3時間をあまり撒かないからといって惰力で駆け抜けることはしない。
店長の忠告どおり、ローギアでコマセを撒く。


顧問も言ってたが、お店でコマセ(集魚材、配合餌等)を買おうとすると目をつむっていても
マルキュー商品になる。しかし、ものがたくさん出回っているので何を買ったら良いか解らない
と思っている人が多いのではないか?


クロダイ釣り=ハードルが高い、と思われがちな要素はこのコマセの選択にもあるのではないかと。
僕なんかの低レベルで言うとどの集魚材でも魚が寄ってくればOK、くらいでしか考えられない。

でも釣りの用途によって微妙な違いはある。粉末によって拡散しやすい、沈みやすいなど
無数にパターンがあると思うので、迷ったら店員に聞く。これは鉄則。



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【本日のコマセの具】

マルキュー爆チヌ 1袋
オキアミ 3キロ
雑穀類 500gほど


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【付け餌】

オキアミ
マダイストロング
食わせコーン




集魚材の裏面に配合の比率が書いているのでそれ通りにやると間違いない。
ちなみに、無洗米の軽量カップは180mlである。そこを200mlと勘違いして配合するとバサバサの
コマセができる。それを投げると空中分解してファーミングはまずできない(体験談)


ある程度コマセを撒き、エサを投入。
サシエサは3種類。

オキアミ、コーン、ネリエサ
初めはネリエサが溶けるエキスで魚を寄せれば良いとのこと。

ネリエサを選択。


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今回は少し画質をあげてみたのでウキがやや見え易かったかと。
スマホからの方はやや通信料が上がるかもなのでご注意を!




久々の入れ食いモード


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結果がでるまでに時間はかからなかった。
案の定、フグの嵐。
しかし、店長曰く渚釣りはここから。とにかくコマセでフグでも何でも寄せていると
そのエサ取りが一番大きな群れにチヌが寄ってくるのとこと。
フグに負けずに釣り続けることがチヌに近づく道らしい。

その言葉を信じてフグを釣り続ける。


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顧問もバイブレーションでヒット。


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コーンだろうがなんだろうがフグ。
どうやらフグが食わないものはないのではないかと思ってしまう。
フグは居る。ファーミングできていることがメンタルを保つ生命線。


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ここまで釣れると、釣れなくなったとき寂しくなる。
が、そう思っていると。


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期待を裏切らない魚。
クロダイはいつくるのか?




エサ取りは付きもの

15匹も釣ってやった。フグとはいえ、ウキが消しこまれるとドキッとする。
例えフグと解っていても、10匹、もしくは20匹に1匹はクロダイが釣れるかもしれない。
この期待感と生き物の反応はやっぱりフグであっても面白い。釣りの醍醐味だと思う。

いくらフグが外道で邪魔な存在だと思っていてもきちんと海に返してこそ釣りするものの勇姿。
他の魚は食べるのにフグは殺さないでとかキレイごとと、コメントでありましたが、
無駄に殺すのは止めましょうということで、生き物の命について啓蒙活動をするわけではない。

食べないなら生かして還しましょう!




時合である15時を過ぎ、夕方まで延長するも、結局は渚のフグ釣り番組になってしまった。
店長の言っていたストーリー通りに釣りが進み、クロダイが如何に難しいかをまたしても痛感した。


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まとめ

クロダイは身近で個体数が多い魚ではあるが、その反面賢い魚でもある。
海や川で上から泳いでいるクロダイを目にすることがあると思うが、まず釣れない。
クロダイ側からもこっちが見えているし、極端に警戒心が高い魚でもある。

その割りにコーンだのスイカだの普段海にあるはすもないものを食べる傾向にあるのだから
不思議でしょうがない。


その雑食性からかは解りませんが、クロダイは全国各地で色んな狙い方がある。
団子釣り、フカセ釣り、ぶっこみ釣り、ルアーゲーム(トップ、バイブレーション、ラバージグ)、
筏釣り、落とし込み…一つのジャンルとして成り立つほど一つ一つ洗礼され奥深い。

全然回収できていないがやりたいクロダイ釣りはたくさんある。



今回は渚(砂浜)でのウキ釣りでしたか、釣査団はめげずにクロダイの釣りを紹介していきたい。


今回も放送、ブロマガをご視聴いただき誠にありがとうございました。
次回はアナゴ釣りになります。放送終了前にアナゴ釣りはPKだと抜かしましたが、しっかり
下見に行き、居場所を突き止めておきます。




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文=大西