カルモア釣査団 隊長の大西です。
10月といえば収穫の秋!ということで今年も堤防から大漁釣行(目指せ3キロ)を行った。
【当日の仕掛け】
[大西]
・投げ釣り
ロッド:投げ用 390cm
リール:ダイワ3500番
ライン:PE2号
リーダー:ナイロン7号
仕掛け:市販の投げ釣り仕掛け(針7号~9号くらい)
・泳がせ釣り(ぶっこみ)
上記タックルを流用
仕掛け:中通しのオモリ 20号
ハリス:ナイロン 7号
ハリ:マルセイゴ16号
※ツイッターにてぶっこみの泳がせ釣り仕掛けを教えて欲しいとあったので手書きでかいた
[顧問]
・サビキ釣り
ロッド:3号くらいの磯竿
リール:シマノ3000番くらい
ライン:PE1.2号
仕掛け:上かご式のコマセかごに市販のサビキ仕掛け
・浮き釣り
[NGN]
・ライトタックル釣り
何かカタカナと英数字のオンパレードで理解するの難しいよ…
【釣り場が運命をわける】
ここを外すと永遠回遊待ちのしんどい釣りになる。
今回も目標数字を達成するために場所選択は慎重に行った。
前々から釣り場は神奈川県の真鶴を考えていた。
その場所はどうやらイカや回遊魚、サビキで色んな魚が釣れることで有名らしく、春と秋はハイシーズンだそうだ。
近くにBBQ&キャンプができる場所もあり、釣った魚でBBQ企画を控えている我々にとって格好の釣り場だった。
まずはキャンプ場に電話。平日のキャンプだから予約は取れるだろうと思っていたが、なんとその日から2日間は貸切予約が入っているためNGとのこと。
あの場所が使えないだと。NGN氏がハンバーガーを火あぶりにした思い出の場所が…
オワタ…
釣り場を変えたくないので真鶴の他のキャンプ場を探していたところ9キロ先に発見した。
即効で予約し、週末に電波調査を行った。
外灯も何もないが電波は良好だった。しかし翌朝その某堤防で釣りをしたところ、まるで何も釣れなかった。
堤防先端で釣りをしていた人がカマスを釣っていたが、先端の足元はテトラが入っていて波も強くとても顧問が活躍できる釣り場ではなかった。
あとあと釣具屋に聞いたところ当日何が釣れるかお楽しみといわれた。
凄く謎だったので突き詰めてみると結局、まだ秋が始まっておらずピンポイントでカマス時々イカが釣れるだけで小さなメジナやイワシさえ釣れてないとのこと。
ほとんど当たりくじの入ってないくじ箱じゃないか。楽しみなどあるのかと思ってしまったがどのタイミングで魚が入ってくるか判らないのが釣りでもある。
確かに水温も例年より高く、秋がずれているのでは仕方がない。
大きく場所を変更した。
【秋の収穫祭当日】
場所は房総半島の某漁港に決めた。
ここで釣りをしたことはないが、他人のブログで日々の釣果を監視していた。
その人はクーラーボックスいっぱいにシマダイやメッキを持って帰るくらいメッキはめちゃくちゃ美味しいと言う。
自分たちのクーラーボックスもそのブロガーのような宝石箱にしたく釣りを開始した。
投げ釣りをしながらサビキでもしようかと思っていたが、想定外の速さで投げ竿に付けた鈴がなる。
釣査団を出迎えてくれたのはエソとフグ。房総の海から手厚い歓迎を受けた。
個人的にハゼ並みに小さいエソは初めて釣った。即どちらもリリース(2魚種)
その後、台湾ガザミ(3魚種)というカニも釣れた。
海の生物が異様なまでに飢えているのか。
なんでも食ってくるぞw
その後も投げ竿のアタリは続く。
クロダイ?いやキビレ?どちらにしても課題回収!と思ったがどうやらヘダイ(4魚種)らしい。
~タイと呼ばれるものは130種類以上あるらしくヘダイは一応タイ科の魚。
タイ科の魚に憧れる僕からすればヘダイも貴重である。
いきなり4魚種とはなかなか僕らしくないがこれも釣り場を大きく変更したのが功を奏した。
【上げ潮が狙い目】
上げ潮が効いている間は驚くほど魚が釣れた。
ヘダイとセットでシタビラメ(5魚種)も釣れた。
地元の岡山では(専門漁師がいる?)スーパーによく並んでいるが、関東では初めてお目にかかった。
名前にヒラメ、とあるがカレイ目の括りでウシノシタ科に属するのでヒラメの味とは違ってカレイに似ている。※因みにヒラメもカレイ目である
コメントでも来ていたがムニエルが旨いらしい。平べったい形をしているが意外と厚みがあって食べるところも多かった。
さらに顧問のサビキ竿も反応が出だしシマダイ(6魚種)が釣れた。
前回の課題を回収!
3キロの目標には遠いがこれだけ色んな魚が釣れると楽しい。
顧問、メジナ(7魚種)追加。
最近、サビキ釣りから浮き釣りに目覚めた顧問はエサ取りを回避して本命を釣る術を身につけたらしい。
この写真をみて気づいたが、僕がキュウセン(8魚種)も釣っていた。
潮どまりになると急に魚の活性が下がり、ここぞとばかりに貝が釣れだした。
バイ貝(9魚種?)という貝でしっかり投げ竿の鈴を鳴らすアタリを見せてくれた。
鈴を鳴らす原理として、貝が伸縮動作を起こしたときに糸を張ると考えたが、踏ん張る力もない貝が伸縮したとしても貝自体が引きよせられるだけでまずアタリがでるわけがない。
海底で何かが貝に手を貸しているのか?!
それともイソメを食った貝をカニが食おうとしていたのか?不思議だ。
顧問と永野氏が釣ったメッキ。
上側がロウニンアジ(10魚種)で、下がギンガメアジ(11魚種)。
普段、南の暖かい海域に生息してるが、黒潮に乗って関東圏まで来てしまったメッキたちは死滅回遊魚といって冬を越せず死んでしまう。
関東でも工場の温排水周りでは冬を越す固体がいて5kgくらいまで成長するらしい。
それでも本来何十キロも成長する個体なので大きくなれないのは可哀想に思う。
【逆転の泳がせ釣り】
ここまでで1.5キロ。
目標まで折り返しの地点に来たが、放送時間は残り僅か。
もう達成するには大物を釣る以外チャンスはないと思い、活きエサのぶっこみ釣りに期待する。
日も傾き潮も下げ始め、取り巻く環境が逆転の一発を期待させる。
すると時は来た。
鈴が鳴り竿がしなったのを見て竿を大きく合わせた。
釣りに共通することだが、泳がせ釣りは特にこのあわせた瞬間のズシっとした重みがたまらない。
思わず乗った!と叫んでしまう。
しかし、直ぐにふっと軽くなった。
残酷にも100から-100になる瞬間。
3キロの目標がはるか彼方に消えていった。
この気持ちを紛らわすには「あの魚はうつぼだった」というしかない。
ヒラメやマゴチをばらしたとなると非常に辛い。後日、ラインを切る魚の正体がやはりうつぼだときづづいた…
【本日のラストを飾る長物】
根がかりだと思って力強く引っ張ると、穴から抜けるようにしてホタテウミヘビ(12魚種)が釣れた。
こいつもまた房総の海底をブイブイ言わせているのだろうか。
クロアナゴやウツボのように隙あらば釣れる。
生きているウグイを食っているのだろうか、それとも死んでしまったウグイを食べているのだろうか。
後者なら引き上げるタイミングが遅い。昨年の冬場、泳がせに通っていたときはヒラメの確立のほうが高かったのだが、それは真冬のため長物の活性が低かったからだろうか。
泳がせ釣りはただぶっこんでおけばいい釣りではあるが、本命を狙おうと思うと時期や活きエサの管理が重要になってくる。
最近やたら長物が釣れるのでもっと考える必要がある…
【まとめ】
3キロは遠かった。
しかし僕らの放送では初めて12魚種(メジナ、ヘダイ、バイガイ、ガザミ、シタビラメ、フグ、キュウセン、エソ、ギンガメアジ、ロウニンアジ、ホタテウミヘビ、シマダイ)も釣れた。
目標達成はならなかったが、たくさん魚種が釣れたことに感動した。
5時間に及ぶ釣りで観ていただいている方は大変だったかもしれないが、僕ら自身は楽しむことができた。秋の堤防釣りって楽しそう!と思っていただければ幸いだ。
目標3キロの企画はまた時期をみて行うことにしよう。
次回は宿敵のクロダイ!乞うご期待!