HERO

メジャー1stワンマンツアー「オープニング」グランドファイナル
「ライブハウス渋谷公会堂にようこそ!」
2013.12.30 渋谷公会堂


【SET LIST】
  1.「絵足し歌」
  2.「to you...」
  3.「テノヒラ」
  4. Days.
  5. めっちゃ好き
  6. Red String
  7.「答え合わせ」
  8. ロン
  9. BANZAI
10. Ring a Ding a Song
11.「何度だって...」
12. This is Live!!!
13.「相対性理論」
14. 翼が折れて迷宮に迷い込んだ漆黒の天使
15.「ソプラノ」
(ENCORE-1)
16. 罪と罰
17. 人間定義
(ENCORE-2)
18. 超過激愛歌~Super Ultra Lovesong~
19. カゾエウタ。


JIN(Vo)
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SARSHI(G)            yu-ta(B)
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Yusuke(Dr)
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(文=加藤祐介/撮影=菅沼剛弘)


 HERO初の渋谷公会堂ワンマン。「友達作って帰れよ!」というJINの号令のもと、隣の人と肩を組みながら横に揺れたり折りたたんだり、モーゼの十戒よろしくフロアを真ん中から割って上手と下手でヘドバン合戦をさせたり……オーディエンス同士の圧倒的な一体感でライヴハウスでは向かうところ敵なしの彼らがホールをどう攻略するのか? このライヴの見どころはその一点だった。

「今年ラストのワンマンだ。今日は歌で始まり歌で終わろう」

 こんなJINの第一声からオープニングは「絵足し歌」。たぶん緊張のせいだろう、思い切り力の入ったYusukeのドラム、yu-taのベース、SARSHIのギターの上を優しさと強さを兼ね備えた歌がなだらかに流れていく。普段のライヴではフロアの暴れっぷりばかりに気をとられ気づかないヴォーカリストとしての実力をまざまざと見せつけたJINは、早速タイトルの通り渋公をライヴハウスに変えるべくオーディエンスを操り始めた。肩組みジャンプが2階席までをもグラグラ揺らした「to you...」。「テノヒラ」では通路からはみ出しての横モッシュが巻き起こり、「めっちゃ好き」ではステージ奥に置かれたパイロから何本もの火柱が上がる。その勢いを駆った「Days.」のヘドバンは座席を支えにできる分、どんなライヴハウスよりも激しい。「次の曲はグチャグチャモッシュだけど、(もし座席が壊れたら)弁償するのはHEROだから横モッシュにしよう(笑)」と急遽変更が入れられた「答え合わせ」の頃にはYusukeとyu-taのリズムもSARSHIのリフも落ち着きを取り戻していて、久々登場の「BANZAI」ではオーディエンスだけでなくyu-taとSARSHI、そしてJINまでもがその場で楽しそうにグルグル回る。さらに「翼が折れて迷宮に迷い込んだ漆黒の天使」では、隣同士向き合わせてお互い肩を組んでのヘドバンからの椅子の上での正座ヘドバンといった前代未聞のホール攻略法が炸裂し、アンコールに入ってからも「人間定義」で全員下手側を向かせて座席越しに隣の人と肩を組ませるなど、完全にホールを味方につけた新技まで飛び出したのだった。