暴言・失言とまらず。奴隷&51州は辞職もの。 総務相「電波停止」も前代未聞。キャスター交代で TV局は委縮。放送法を曲解した大問題だ‼
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暴言・失言とまらず。奴隷&51州は辞職もの。 総務相「電波停止」も前代未聞。キャスター交代で TV局は委縮。放送法を曲解した大問題だ‼

2016-02-28 14:09



    「米国は黒人が大統領になっている。黒人の血を引くね。これは奴隷ですよ。はっきり言って…」

    丸山和也議員(自民党)の発言は驚いた。おそらく憲政史上まれにみる暴言だろう。なにしろ唯一の同盟国大統領を誹謗中傷したのだ。

    まずいのは“良識の府”参議院、それも憲法審査会での発言。あろうことか丸山議員は弁護士出身で自民党法務部会長。これは北方相が歯舞を読めず、環境相が環境記念日を知らないレベルのものじゃない。さらに、

    「日本が米国の51番目の州になることに、憲法上どのような問題があるのか」
    と発言してしまった。唖然呆然である。


    奴隷発言も問題だが、51番目の州も大問題。

    政治学者・姜尚中 東大名誉教授は『サンデーモーニング』(TBS)で

    「奴隷発言も驚いたが、51番目の州になろうとしている。自民党は占領軍から押し付けられた憲法を改正しようとしているのに、米国の1州になろうとしている議員がいる。それも憲法審査会で言った。自民党は怒らなくてはいけない」

    確かに大問題。丸山議員は謝罪して削除を申し入れたが、済む問題ではない。


    高市早苗総務相の「電波停止」発言も大問題だ。

    「放送事業者が極端なことをして、行政指導しても全く改善しない場合、何の対応もしないとは約束できない」

    さらに電波停止命令を出す可能性について聞かれたときも、

    将来にわたり全くないとは言えない」と述べた。

    安倍総理も「高市さんは放送法について一般論として答えた」と擁護した。


    放送界は、この数年、激動だった。

    衆院選を控えた2014年11月、自民党はTBSの街頭での報道が偏っていたと、在京6局に「公平中立」を求める文書を送った。昨年4月には、自民党がNHKとテレビ朝日の幹部を呼んで番組内容を聴いた。

    昨年の安保法案も激動だった。国会の周りを反対派が取り巻き、憲法学者の9割が違憲という法案を自公政権は強行採決した。その報道姿勢はTV局によって様々だった。

    「放送法遵守を求める視聴者の会」(代表呼びかけ人・すぎやまこういち氏)が昨年11月、TBS、「NEWS23」アンカー・岸井成格氏、総務省宛てに「公開質問状」を出し、読売新聞と産経新聞に意見広告を載せた。

    「メディアとしても(安保法案の)廃案に向けて声をずっと上げ続けるべきだ」

    という発言が、放送法第4条「政治的に公平であること」などに違反していると言うのだ。確かにTV局のアンカーとしては、言い過ぎかも知れない。

    その後TBSは4月の番組改編で岸井氏をアンカーから降ろし、専属コメンテーターにすると発表した。


    奇しくもキャスターの降板が相次いだ。

    今年4月の番組改編で岸井氏だけでなく、「報道ステーション」(テレビ朝日)古舘伊知郎氏、「クローズアップ現代」(NHK)国谷裕子氏が降板する。
    いずれも官邸や自民党の顰蹙(ひんしゅく)を買ったと取り沙汰された。
    だから、今回の高市総務相の「電波停止」発言は大問題なのだ。

    「強制的に放送をやめさせる停波に踏み込んだのは唐突であり、異様である権力の露骨な威嚇と言わざるを得ない」(毎日新聞社説2月10日)

    岸井氏の出身母体は怒った。当然だろう。


    この問題、何故かTV局は取り上げない。

    閣僚たちの問題発言を取り上げた「ひるおび!」(TBS)でも高市発言だけは素通りした。NHKはじめ民放各局は高市発言を積極的に取り上げていない。

    放送局は完全に委縮してしまったのか?

    2月21日「サンデーモーニング」は新聞番組欄に唯一「失言相次ぎ攻防激化」とタイトルを載せたが、当の岸井氏は「野党連合がまとまった。これは大きなことだ…」と発言した。こちらも委縮したのか?

    ――総務相発言でマスコミは委縮したと思いますが、と問われた安倍総理

    「日刊ゲンダイを見てください、これが委縮している姿ですか?」

    またしても安倍総理は、はぐらかした。得意の答弁である。
    片山善博・元総務相(慶應義塾大学教授)は「報道ステーション」で語った。

    「放送法は大事な法律で、放送の自律や表現の自由を守るためにできました。戦前の大本営発表をタレ流したことへの反省です。権力からの自由を保障する法律です。そのためには番組編集には何人からの干渉も受けないことを保障しています。(中略)各放送局は番組審議会を設けて、外部の人を入れてチェックしています。なおかつBPO(放送倫理・番組向上機構)をつくって、さらにチェックしています。大臣も政治家ですから政治的中立性を云々するのは、本来おかしい…」

    安倍政権はTV局に圧力をかけている。言論封殺だ。

    ■「安倍首相は東条英機によく似ています」と歴史作家・保阪正康氏

    「戦前の政治家で安倍首相に一番似ているのが、開戦時の首相だった東条英機だと思いますよ。安倍さんは国会の答弁でよく“私が責任者ですから”と言うでしょう? あれは東条の言い方と同じなんですよ。政治権力の頂点にいる者が威張り散らすときの言葉で、東条は“俺に逆らうな”という恫喝の意味を込めてよく使いました。あんな言葉、普通の政治家は使いませんよ」

    安倍首相の好きな「日刊ゲンダイ」(2月19日)。絶句である。(紀尾井 次郎)


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