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【マンション経営コラム|第188回 新着 最新のリーテック市場 part 8
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【マンション経営コラム|第188回 新着 最新のリーテック市場 part 8

2019-09-12 11:00

    ※リーテックとはReal Estate Technologyの略で、直訳すると「不動産テクノロジー」です。 不動産事業にIT技術を活用することを意味しています。今回も業界で注目されている企業を一社ご紹介させて頂きたいと思います。


    【わずか創業6年で取扱高全米3位!不動産仲介のCOMPASS


    今回ご紹介させていただく企業は創業からわずか6年で不動産仲介取引高全米3位まで躍り出たCOMPASSです。COMPASSの事業は、売り主から買い主への仲介を支援するプラットフォームで、顧客、エージェント、ブローカーをスムーズにつなぐプラットフォームサービスを提供しています。通常アメリカでの不動産取引は、顧客がエージェントに依頼し、ブローカーを通じて不動産の売買が行われるのが一般的で、売り手も買い手も信頼の置けるプロのエージェントに交渉を任せることで、公正な取引を行っています。COMPASSの場合売買を希望する顧客は、信頼の置けるエージェントをサービス内で選択契約します。その際エージェントの取引履歴や評価などを細かく公開しており、信頼の置ける仲介者を比較し探しやすいサービスを提供しています。またエージェントへは、ワンストップで業務を行える使いやすい社内サービスを提供しています。例えば、見込み客の信頼を得る為の紹介ページを、美しく充実し顧客受けのするページを簡単に作れる機能で、顧客に合った独自のアピールとアプローチができるようになっています。コンパスは、一見すると不動産業向けの単純なサービスに見えますが、以下のような様々な技術で他との大きな差別化を図っています。


       BigデータとAIを活用した様々なレコメンド


    ➁可視化をフルに活用し、顧客へも事業者へもわかりやすい情報を提供


    ③該当物件や類似物件情報との比較情報の提供


    ④最新のUI/UX技術で美しく使いやすいレイアウトでの顧客やユーザへのアピール


    ⑤スマートフォンを最大活用した機動性あるサービスの実現


    ⑥充実した近隣情報


    COMPASSのビジネスモデル自体はこれまでの不動産仲介業者と変わらず、エージェントが成約させた金額の1530%COMPASSの収入となります。エージェントの仕事をスムーズに行えるようにする情報技術を売りに、優れたエージェントと契約し、多数の都市部の高価格帯物件を手掛けてきました 。その結果、わずか4年で米国20の都市に140のオフィスを構えるまでに成長し、2018年時点で所属するエージェントは7000人を超えています。成約額ベースでは2017年の148億ドルから、なんと2018年には340億ドルへと増加したそうです。


    【やっぱりソフトバンクビジョンファンドが出資】

    Compass2018年9月27日に約450億円の資金調達を発表しました。201712月にも約500億円の大型の資金調達を実施しており、累計の調達金額は1,300億円超えているそうです。また企業の評価額は5,000億円にのぼります。今回の出資先もやはりあの孫さん率いるソフトバンク・ビジョン・ファンドによるものです。


    Compassの今後の展望】


    Compassは「2020年末までに全米上位20都市でマーケットシェア20%」を達成するという「20」をテーマにした中期目標を掲げています。調達した資金は、すでにこれまで取り組んできた以下の3つの領域に投資し、さらなるシェア拡大を図ると考えているそうです。


    ① トップエージェント引き抜きに必要な初期投資


    ➁ エージェントの採用とリテンション強化のための業務支援システム開発


    ③地場仲介会社の買収費用

    また自社の業務支援システムを国内外の仲介会社にライセンス販売することも視野に入れているそうです。ただし、これまでの戦略は規模拡大には適していたものの、収益性には課題があると言われています。トップエージェントからはマージンを徴収していませんし、仲介会社買収の投資回収にも時間がかかるためです。そこで打開策としてCompassが発表したのが「Powered by Compass」という新規事業です。自社のエージェントに課金できないのであれば、同じ業務支援システムをエリアが競合しない他社にライセンス販売し、収益を確保しようというビジネスモデルです。しかし20187月に、このモデルをアメリカ国内で展開しようとした際には、たとえ直接的にエリアはかぶらないとしても、長期的には競合になりうる社外のエージェントに業務支援システムを提供することに自社エージェントから反発が出てしまい、頓挫してしまいました。


    【今週の筆者まとめ】


    今週は今急激に業界での順位を伸ばしているCompass社について書かせていただきました。不動産仲介のサービスをテクノロジーの力で従来よりも向上させることにより他社と圧倒的差別化を図っております。またこのCompass社にも出資をしている孫さん。抜け目が全くないですね。素晴らしい。


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    次回配信予定
    • 2019/10/24
      【マンション経営コラム|第200回 新着 最新のリーテック市場 part 14
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