※リーテックとはReal Estate Technologyの略で、直訳すると「不動産テクノロジー」です。 不動産事業にIT技術を活用することを意味しています。
あけましておめでとうございます。今週も引き続きWeWorkについての記事を書かせていただきます。
【ゴールドマン、援護射撃開始】
ソフトバンクGはWeWorkへの大規模融資をてこ入れするため、新たな借り入れの取りまとめ役にゴールドマン・サックス・グループグループを起用したとのこと。関係者によると、ゴールドマンは17億5000万ドル(約1900億円)の信用枠設定をまとめようとしているそうです。ソフトバンクGはWeWork支援パッケージの一部としてデットファイナンスで50億ドルを用意するとしております。この取引が金融機関に受け入れられやすくなるよう、ソフトバンクGを借り主、WeWorkを共同借り主として記載するといいます。ゴールドマンはこの信用枠設定に参加する関心の度合いを測るため、金融各社に接触していると、関係者は述べました。目標は年内に設定できることだという。新たな信用枠が設定されれば、総額約11億ドルの既存の仕組みに取って代わります。この信用枠が設定されれば、ソフトバンクGが計画する残り33億ドルのデットファイナンスもまとまる可能性が高いとのこと。このアレンジを担う銀行はまだ明らかになっていない。ソフトバンクGは以前、33億ドルのうち11億ドルはシニア担保付き債、22億ドルは無担保債で構成するとしていました。
【子会社の売却が進む、、、】
WeWorkは、オフィス環境の管理サービスを提供するマネージド・バイ・キューの売却を協議しているようです。まだ8カ月前に同社を取得したばかりだが、今回の騒動で売却で資金を確保し、中核事業に再び焦点を合わせる態勢を整えるようです。交渉が非公開だとして匿名を条件に述べた同関係者によると、マネージドの共同創業者で元会長のダン・テラン氏を含む複数の幹部や投資家がWeWorkからの買い戻しを試みているようです。交渉は進展を見せており、WeWorkは解決策を見いだすことに前向きだとのこと。
【ゴールドマン援護射撃確定】
WeWorkはゴールドマン・サックスとの間で17億5000万ドルの信用枠について文書を交わしたことを明らかにしたようです。ゴールドマンが現在、シンジケート団による協調融資を取りまとめており、資金へのアクセスは2020年1月から可能になる見通しであるとのこと。ソフトバンクGは30億ドルを上限としてWeWork株の公開買い付けを行うとともに、来年4月に期限を迎えるワラント(新株引受権)の形で15億ドル出資する従来の計画を加速させるほか、信用枠を含め債務の形で新たに約50億ドルを支援するとのこと。
【アダムニューマン氏攻めの姿勢は崩さず】
アダム・ニューマン氏のファミリーオフィスが、住宅ローンのサービシング(貸し付け管理)事業を手掛けるスタートアップ企業ピーチストリートへの追加出資を巡り協議しているとのこと。ニューマン氏の「166 2nd」を含む投資家グループは、400万ドル(約4億3000万円)相当の転換社債の一部取得に向け交渉しているとファミリーオフィスの最高投資責任者(CIO)を務めるイラン・スターン氏が明らかにしました。ピーチはソロス・ファンド・マネジメント出身でスターン氏の元同僚、アンドルー・ワン最高経営責任者(CEO)が率いている会社です。
【今週の筆者まとめ】
今週も引き続きWeWorkについての記事を書かせていただきました。騒動は徐々に落ち着いてきているようですね。資金の確保に奔走しているようですが、確保できているところはさすがと言えます。ビジネスモデル自体は素晴らしいので是非この危機を乗り越えて一日でも早く再建してしてほしいですね。