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【編集長:東浩紀】ゲンロンβ38
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【編集長:東浩紀】ゲンロンβ38

2019-06-24 15:30
    ◆――◇――◆――◇――◆――◇――◆――◇――◆――◇――◆――◇――◆――◇

     ゲンロンβ38
     2019年6月24日号(テキスト版)
     編集長=東浩紀 発行=ゲンロン

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    ◆◆◇◇ 目 次 ━━━━━━━━━━━━━━━━━

    1.東浩紀 悪と幸せの問題――『テーマパーク化する地球』刊行に寄せて
    2.本田晃子 亡霊建築論 第2回 エイゼンシテインの『全線』とソフホーズの亡霊
    3.北井聡子 つながりロシア 第8回 親族制度のその先へ 初期ソ連のヒロイン達の冒険――家族の破壊から巨大な家族へ
    4.星野博美 世界は五反田から始まった 第6回 戻りて、ただちに杭を打て
    5.飛浩隆 「第3回ゲンロンSF新人賞」講評録
    6.吉田雅史 アンビバレント・ヒップホップ 第19回 変声を夢見ること――ヴォコーダーからオートチューンへ――
    7.藤城嘘 五反田アトリエからのお知らせ
    8.ゲンロンカフェイベント情報
    9.メディア掲載情報
    10.編集部からのお知らせ
    11.読者アンケート&プレゼント
    12.読者の声
    13.編集後記
    14.次号予告

    表紙:表紙:6月14日にゲンロンカフェにて行われた『テーマパーク化する地球』の刊行記念イベント「東浩紀がいま考えていること」で講演する東浩紀。『観光客の哲学』以後の新たな思考の展開と、ゲンロンの今後などについて熱く語られた。撮影=編集部

    ※一部の漢字の字体は簡略化されて表示される場合があります。


    ━━━━━━━━◆◇◆━━━━━━━━
    悪と幸せの問題――『テーマパーク化する地球』刊行に寄せて
    東浩紀 @hazuma
    ━━━━━━━━◆◇◆━━━━━━━━

     去る六月一四日、ゲンロンカフェで『テーマパーク化する地球』刊行記念の講演を行なった。ぼくにしてはめずらしく、聞き手を設けず、ひとりで話したいことを話した。この原稿が載る『ゲンロンβ38』が配信されるときも、まだネットでは視聴することができるはずだ。
     そこで述べたように、ぼくはいま、哲学と紀行文を融合させたような、新しい文体の発明に取り組んでいる。最近ロシアや中国東北部(満洲)に出かけているのは、そこで書く題材を集めるためである。旅をするように哲学すること。あるいは哲学するように旅をすること。それはすでに、『ゆるく考える』収録の「悪と記念碑の問題」や『テーマパーク化する地球』収録の「テーマパークと慰霊」といった短いエッセイで試みられている。秋刊行の『ゲンロン10』には、それをさらに発展させ、三万字ていどの原稿を寄せるつもりだ。
     ところで、そのような新しい文体が必要とされたのは、ぼくの哲学的な関心が、いままでの哲学や批評の言葉によっては、もはやうまく展開できないと感じるようになったからである。その関心について、講演では主題的に話さなかったので、ここで補足しておきたい。

     ぼくが最近ずっと考え続けているのは、ひとことでいえば、人間における悪と幸せの関係である。悪と正義の関係ではない。悪と快楽の関係でもない。悪とそれらの関係については、既存の哲学の言葉で十分検討することができるし、じっさいにさまざまな著作がある。そうではなく、ぼくが考えたいのは悪と幸せの関係だ。
     なぜ「幸せ」なのだろうか。
     
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