【動画に歴史あり】 32, 初音ミクが届いたのでうかれているみたいです
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【動画に歴史あり】 32, 初音ミクが届いたのでうかれているみたいです

2013-08-31 00:29

    この記事は前回の「31, 初音ミクが明日届くのでワクワクしています」と合わせてご覧になることでより一層お楽しみ頂けます。

    我が家に初音ミクがやってきた

    不在連絡表により到達一歩手前であることを知らされる私の「VOCALOID2 CV01 初音ミク」。
    早く受け取りたいという思いが強くいてもたってもいられないので翌日の午前中に再配達予約をします。
    そして 2007/9/5 の午前何時かは忘れたけど多分10:30とかに宅配のおっちゃんがやってきてついに「初音ミク」を手にすることができました。ちゃらりら、らりりら、ちゃら~りら~り~♪(Y'sのアイテムゲットジングル)

    念願の初音ミクを手にしてさっそく……、とはいきません。
    平凡な会社員である私はそっから普通に出社してお勤めです。
    出社が遅くなったその分夜まで会社にいたので帰ってきたのは 2007/9/5 21:00 頃だったかなあ。流石に覚えていないけれどもそんな頃合いだった気がする。

    帰ってすぐにPCを立ち上げワクワクで「VOCALOID2 初音ミク」をインストールします。
    最初の曲はもちろん用意していた「PureHeart」で!と思ったのですが、思いとどまります。
    「明日届くぜ!」と息巻いてしまったので、ここはひとつ「届きましたよ」と皆に報告すべきなんだろうな、と。
    喧嘩を売ってしまった以上、経過を伝えるべきなんだろうと律儀に考えました。

    こうして「初音ミクが届いた」という歌を作ることにしたのです。

    くそっ!なんて早さだ!

    前回の私の動画に対するレスポンス動画が6時間後に投稿されていて鼻水吹いていたのですが、会社行って戻ってきたら新作の「忍者ハットリさん」が 2007/9/5 19:33 に投稿されており目玉が飛び出しました。


    さらにこちらが動画を作成しているときに「初音ミクが届いた気がしましたが」が 2007/9/6 01:27 に投稿され戦慄します。


    『この投稿ペース!いったい奴は何者なのだっ!どういう生活を送っている奴なんだ!』と。

    これは初音ミク到着まで付き合うとしたら、こっちももの凄いスピードと勢いと体力が必要だぞ。
    とPCモニターの前で密かな覚悟を決めていました。

    VOCALOIDのテストベンチ

    「PureHeart」の前に一曲作っておこうと思ったのには理由があります。
    それは初めての VOCALOID2 なので、特性を知るためのテストベンチが必要だったのです。

    VOCALOID1 である MEIKO を使ったことがあるのでそのクセというものを幾つか知っていました。
    • 早口になると母音が発生しないため歌声が溶ける現象
    • ベロシティによってサンプルがレイヤードになっているのであるところで音が変わって聞こえる
    等々。
    そういった VOCALOID1 の性質に対し VOCALOID2 はどうなっているのかというのを軽くテストしてみたかったのです。

    そういったテストベンチとして選んだのが昨日やろうとしていた「ビッグコアのテーマ(Air Craft Carrier)」です。
    速い譜に対して歌を付けるとどうなるのかというクセを掴むためのものでした。

    次に短い歌を歌わせて、パラメータの影響を見てみます。
    これがクレジット音の「はつねみく~↑」という奴です。
    パラメータを弄ってどう変化するのかをこの短い曲で一通り試しました。そのあとリバーブやディレイをかけて良い感じにすると共にエフェクトとの親和性もそこそこ探っています。

    ここまでで大体掴んだとして本体の曲を作成。

    そして最後に「って、何言わせるんですか。もうっ……」という台詞を打ち込んでトークロイドとして使えるかどうかの研究。
    普通に台詞を読ませるという試みは最速とは言わなくてもかなり初期の実験だったはず。

    そういったテストベンチを一通り組み込みつつ1本の動画を作成しました。
    このおかげでおおよそのクセを掴んで、自分に取っての初音ミクという感覚を掴んだ気がします。

    グラディウスは今でもファミコン版カセットを所有しているのですが、現物を立ち上げてみると猛烈なハムノイズでBGMに使うのはきつい感じでした。このため、動画の中の曲と映像は Wii のバーチャルコンソール版 FCグラディウスを用いています。

    普通にやったらつまんない

    最初はグラディウス1面の曲に合わせて「初音ミク素晴らしい」とか「流石綺麗な歌声」とか普通に『届いて嬉しいな』という歌詞を付けていました。
    よし完成!といったところで通しで聞いてみるとどうにも面白くないのです。普通の歌詞なんですよね。
    しばらくモヤモヤーっと考えた後、書いた歌詞をばっさりと消しました。
    これじゃダメなんです。

    普通の語彙を捨て、もっと馬鹿らしく勢いだけの歌詞を再度付け直しました。
    「届いたぞ!」「おらどうだ!」「俺の嫁!」
    勢いって素晴らしいですね。頭悪そうです。考えるな。

    作成中に投稿されるあの人の動画がまた素晴らしい歌詞なので、それに負けない様に必死だったというのもあります。

    歌詞の中で「レッスン」という単語を使っていますが、これは単純に「アイドルマスター」のレッスンをイメージしての事です。私の頭の中ではアイマスと一続きだったのですよね、そして初音ミクが目指すべき先もアイマスだと思ってました。
    初音ミクのパラメータ調整をすることを「調教」というか「調声」というかその他というかという問題が議論されたこともありましたが、この頃既に「調教」という言葉が界隈で使われていたと思います。

    そして「来ない?来た?」へ

    そして 2007/9/6 04:26 に完成した当動画「初音ミクが届いたのでうかれているみたいです」を投稿しました。

    さて、忘れてはいけない動画として 2007/9/5 21:30 投稿の「初音ミクを買ってないので僧侶です」があります。ディレイラマを使ってのリスペクト作品ですね。

    私が望んだように4人目が参加してくれました。

    そしてこの頃から「初音ミクが来ない?来た?」というタグが付くようになり「まとめ動画」が作られる様になりました。

    現在は残念ながら最終版しか残っていないようですが、動画が増える度に追加されたまとめ動画が投稿され、さながら瓦版みたいにみな成り行きを見守りワンカップPのファンになっていきました。

    これらの動きをもって「初音ミクが来ない?来た?騒動」の始まりとなります。

    実はこのあたりで前日予約P(otomania)氏が「昨日は茶化すような動画を投稿しちゃってごめんね」というお詫び動画を投稿しており、これも「初音ミクが来ない?来た?騒動」には重要な要素なのですが割と早期に削除してしまい今は影も形も残っていません。
    残念です。

    ボカロP爆誕

    ここで忘れてはいけないのが「ボカロP」というものが生まれたことです。
    元々P名というのはアイマス文化でした。アイドルマスターというゲームの中でプレイヤーは自分の名前を登録するのですが、その名前が「~P」というプロデューサー名として画面に表示されます。
    ニコニコのいわゆるニコマス動画というのはゲームのキャプチャを繋いで作りますので、必然的にこのP名がゲームのキャプチャ動画の中に表示されています。そこから、ニコマス動画を作る人は動画内のP名でもって動画投稿者もP名で呼ぶようになりました。
    なので元々ニコマスのP名は自己申告性です。
    # ってこれでよいんだよね?間違っていたら指摘よろ

    私が初音ミクをアイマスのラインに乗せたがっていたように、当時のニコニコではアイマスの延長で初音ミクを見る人がそれなりにおりました。
    「初音ミクというアイドルを自分の手でプロデュースする」という思考はその辺から来ています。
    なので、初音ミク動画を作る人を「プロデューサー」と呼ぶのも当時の流れでは当然だったのです。
    ただ違っていたのは、画面内に自称であるP名がありませんでした。
    なので、動画の特色から視聴者が動画投稿者にP名を付けるという現象が生まれることになるのです。
    (よく知らんのですが、この頃のニコマスPは半分自己申告じゃなくなっていたのかもしれない)

    2007/9/8 00:00 のほぼ同時刻に以下の動画に3つのP名がコメントされました。

    ワンカップP
    前日予約P
    不在通知P

    ボカロPというものが誕生した瞬間です。
    このボカロPという概念がなぜか「視聴者が付けるP名」という形で以後発展していったのです。

    実はディレイラマPも同時にコメントされているのですが、VOCALOIDは使っていないので枠外だったりします。


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