私的名作ゲーム話 第三回 『ToHeart』『ToHeart2』
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私的名作ゲーム話 第三回 『ToHeart』『ToHeart2』

2014-04-14 20:14
    2014年5月25日新宿は歌舞伎町ニュージャパンにてToHeart2とWHITE ALBUM2に出演している声優さん6名によるイベント「WHITE Heart2~ハートフルの向こう側~」が開催されます。筆者は関西在住ということもあり残念ながら参加することは出来ませんが開催を祝し、今回の記事は『ToHeart2』、そしてそれを語る上で欠かせない『ToHeart』について語って行こうかと思います。(イベントについてはWHAT2 ToHeat2で検索して下さい)
    WHITE ALBUM2に関してはアニメ記事で散々語っていますのでお時間のある方はそちらも宜しくお願いします(笑)
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    ToHeartとの出会いはPS版でした(後にPC版もプレイ)。サウンドノベル形式のギャルゲー、ビジュアルノベルというのは新鮮で文章の力は勿論ですが音楽の力も素晴らしいものでした
    特に印象強いのはメインヒロインであるあかりのテーマ「あなたの横顔」、ToHeart全体のイメージとして記憶されている方も多いと思いますが、春の香り漂う優しい曲で懐かしさをも感じられるような今聞くと思い出で感動できてしまう曲になっています。
    「風がくれたおやすみ」「ときめきシンパシー」等の日常曲も心地よく、繰り返しプレイでもつい聞いてしまいたくなる曲が多いですね。ほとんどの曲がリピート再生余裕の曲なのです。
    アレンジCDの「HEART SESSION」は普段聞きのCDとしても最適です。

    シナリオではPS版志保シナリオがベスト。ここからWA好きの土壌が作られたのだと思います(笑)。悪友ポジションだった彼女と距離が近づいていくにつれてあかりとの距離、三人の関係について描かれるのが当時は非常に興味深かったです。今振り返るとむちゃくちゃ初々しい関係でWA2を経験してしまった今では少し物足りないかもですが(笑)
    歌を絡めた演出もこのシナリオの特徴、夕方の下校シーンは神シーン。
    そして何よりも二人の関係、色々なことを語る夜の公園でのシーンは本当に美しいシーンです。

    シナリオでは志保ですがキャラクター単体では委員長こと保科智子が一番です。あのほっとけない感じが堪らないんですよね。久川綾さんの関西弁もGood。PC版とほぼ変わらないシナリオも完成度を物語っています。委員長は屋上でのCGが印象に強いですね、あとED絵。
    どちらかというとお堅いイメージの彼女ですが持っている色香は相当な物、そのギャップもまたいいですね。

    他のキャラクターは松原葵とそのシナリオに関係する来栖川綾香、坂下好恵がお気に入り。あの熱いシナリオと「テクニカルパワー」の曲の力で格闘シーンも印象に残っています。
    負けた後の好恵をフォローするシナリオとかも見たかった。
    雛山理緒は大谷育江さんの声がついて大化けした印象があります。シナリオも大幅に増えましたしね(笑)。

    そして最後に到達するED。これはPC版、PS版どちらも甲乙つけがたい。
    「あたらしい予感」は幸福感溢れる春の物語のEDとして、「それぞれの未来へ」は学園もののEDとして、旅立ちの曲として素晴らしい出来です。
    基本的にPC版準拠のシナリオは前者が、改変シナリオには後者が合っていると思います。
    特に志保シナリオは物語的にも演出的にも「それぞれの未来へ」がピッタリです。
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    『ToHeart2』はPS2の限定デラックスパックを予約購入。ToHeartのPS2版も同梱されるとのことだったので迷うことなく購入でした。
    限定版にはサウンドトラックも封入されていたのですがこれが一番楽しんだ要素かも知れません。とある一曲が本当に素晴らしく、これを聴くためにソフトを購入してもいいんじゃないかと思えるくらい。それについてはまた後述します。
    いろいろと発展版が出ていますが自分はこのPS2版と「ToHeart2 AnotherDays」しかプレイしていません。なのでささら&まーりゃん先輩については語れません。(ファンの方、小野さん小暮さんすみませぬ)

    前作と舞台が同じであり通う高校も一緒(前作から二年後という設定)、BGMも同じ曲が使われていたりとあの頃の世界に舞い戻った感覚がありました
    OPアニメの入り方も始まりを感じさせる入り方、このOP曲「Heart To Heart」がまた素晴らしく前作の「あなたの横顔」のように作品を象徴する曲ではないかと思います。

    全体のシナリオは前作よりもはっちゃけている印象です(笑)
    正統派なこのみ、環、愛佳があると思えば珊瑚、瑠璃の姫百合一家、ルーシーのようなぶっとんだ設定のシナリオもあります。前作でも超能力や魔術、メイドロボなど一風変わったエッセンスがありましたが2になり、それも少しパワーアップしたのかな、と(笑)

    お気に入りヒロインは十波由真。ほおっておけない感じのある逃げていく猫のようなヒロインです(笑) なついたときの破壊力は格別な物、cvの生天目仁美さんはWA2のかずさなのですが印象がまったく違うので同じ声だとは気付きませんでした(笑) 今思うとかまって欲しいけど素直になれない所とか、すぐ意地を張ってしまうところとか内面的には似ているのかもですね。(アクアプラスさんは生天目さんをそういう目で見ているのかも(笑))
    MTBに乗っているのはWA1のはるかを思い起こさせます。彼女も友達ポジションのキャラでしたね。ただ由真はMTBに乗っているとロクな目に合っていないような気がしますが(笑) お互い競り合って仲が深まっていくシナリオは大好物。ふとした瞬間に見せる表情が眩しい、そこに惹かれるキャラクターです。
    眼鏡の由真も可愛く、一粒で二度楽しめる要素もあったり(笑)

    シナリオ的にお気に入りは小牧愛佳るーこ・きれいなそら(ルーシー)。
    前者は正統派シナリオ。お互いの気持ちが静かに交差する学園モノとして至極真っ当なシナリオです。書庫の中で進展するストーリーは学生当時図書委員をやっていた自分の記憶をくすぐり、特に記憶に残っています。
    正統派すぎてあまり語る所がないですが(笑)だからこその安心感、そこが愛佳シナリオの良さだと思います。お茶会の時間は至福の時間。
    郁乃の存在も良いアクセント、彼女の皮肉交じりの会話は本当の感情を考えると凄く愛おしい。このみとはまた違った妹ポジションでいいキャラしています。
    それにしても小牧愛佳も委員長ポジション、前作の保科智子といい(あとついでにWA2の春希も)、どうやらアクアプラスの委員長キャラクターと自分は相性がいいようです(笑)

    るーこシナリオはこれでもかってくらいの変化球。
    「うー」と「るー」のストレンジ・エンカウンター。おおぐま座47番星第3惑星「るー」から来た自称宇宙人とのボーイミーツガールを描いています。
    OPで見たルーシーは神秘的で前作の姫川琴音を思い起こさせましたが、蓋を開けてみると神秘的をはるかに通り越したキャラクターでした(笑)
    cvの夏樹リオさんはWAの冬馬曜子、これも全く気付きませんでした。声優さんってスゲーっておもいました。(それにしても冬馬家好きすぎだろ、自分)
    すごく緩いシナリオで(笑)るーこをひたすら愛でるような印象。ヒロインというより小動物とか赤ん坊を見守る感覚に近かったかもしれません。夜の公園にいる風変わりな異邦人に会いに行く、それが凄く嬉しいシナリオです。
    かと思うと「るーるる、るーるる、るー、るー、るー(べんとらー的なノリ)」と踊り狂うイベントとか強烈なインパクトがあるものもあり、静と動の入り混じったシナリオでした。
    そしてこのシナリオを押している理由の最大の要素、それはるーこのテーマ曲
    「ストレンジ・エンカウンター」
    前述した、これを聴くためにソフト購入に踏み切ってもいいと思えるくらいの素晴らしい曲です。優しい旋律の中に少しの切なさを含みつつ、春の香り、流れる淡い髪、包み込むような幸福感さえ感じられる曲だと思います。一曲リピートでも問題なく聞き続けられるので(今も聞きながら執筆していますが)もう何回聴いたかも忘れるくらい聞いていますね。
    この曲のおかげで突飛なシナリオに優しさや切なさが増し、るーこ自身の魅力も相まって他の作品ではちょっとお目にかかれないシナリオに仕上がっていると思います。
    公式では「ルーシー・マリア・ミソラ」という記載ですが自分にとってるーこは「るーこ」ですね。クリアした方はこの意味が分かるはず。
    るーこシナリオは癒し。(実は春の雰囲気を一番表しているのではないかと思う)

    キャラ的にはちゃるとよっちのコンビも好きな部類。たぬき可愛いよたぬき
    このみは良いキャラだとは思うのですが自分には妹的な印象が強すぎるんですよね。永遠の妹ポジションっていう感じで。「タカくんタカくん」って呼ばれるのが心地よすぎてそれ以上進みたくない(笑)
    ADからはミルファシナリオをピックアップ。
    ミルファ、はるみ、クマ吉と魅力をいかんなく発揮。特にクマ吉の設定の使い方が良く、後からプレイしたらその場面にかなり萌える要素があります(笑)

    シナリオを終えて到達するED曲も前作を踏襲するような学園生活の終焉を感じさせるような懐かしさとそこから見える未来を感じさせてくれる曲「ありがとう」
    WA1の「POWDER SNOW」まじかるアンティークの「歩み」でもお馴染み、下川直哉とAKKOのコンビによるED曲です。須谷尚子さんによる詞も素晴らしい。
    やはりこの二人によるEDは物語を綺麗に締めてくれますね。懐かしさ、憧憬、少しの切なさの中にいっぱいの幸福感を含んだこの物語に相応しい締めだと思います。

                        ~I wish to have dreams with you again~
                            
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    ToHeartは自分のゲームライフにとって間違いなく一石を投じた作品でした。ここから「雫」「痕」「こみっくパーティー」「まじかる☆アンティーク」そして「WHITE ALBUM」に触れるきっかけにもなりましたし、リアルこみパ、コミケ等で二次創作という世界も教えてくれた作品でありました。PCゲームをプレイする切っ掛けになった作品でもありますね。この作品がなければ、今こうしてゲームやアニメのレビューを書いている自分もいなかったんじゃないかなと思います。
    今現在1についてはプレイできる環境がないので記憶を頼りに(wiki等も見つつ)レビューしましたが今でも十分通用するんじゃないかと感じました。普遍的な学園ものの良さがあるんですよね、懐かしさと未来への輝かしさがあって。PSPでだけでなくPS3のアーカイブスにもあったらなぁ(もちろんPS2版で)。

    ToHeart2は完全版であるPS3ソフト「ToHeart2 DX PLUS」のベスト版が6月26日に発売されることになりました。ダウンロード版だと2000円ちょいで購入できるので是非購入したいですね。
    久しぶりに公式のイメージとか巡ったのですがやはりるーこのイメージのギャップが(笑)。
    どうしても両手を挙げて「るー」って言ってるイメージが来るんですね。まぁそこがいいんですけれども。

    かなり息の長い作品だけに数多くのファンがいらっしゃって、正直満足していただける記事が書けている自信はないのですが自分の「ToHeart」はこういうものだぞっていう思いは込めたつもりです。少しでも楽しんでいただけたなら幸いに思います。

    では、第三回はこれにて。また次回記事でお会いしましょう。
                                          了
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