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シャリーズ・セロンにとって、アカデミー賞受賞者であることは、映画業界に横行する性別に関する偏見との戦いを楽にしたわけではないようだ。彼女はハリウッドにおいて女性であり、かつ40代を迎えるという特大サイズのプレッシャーを抱えている。

映画『マッドマックス 怒りのデス・ロード』で主演を務めたセロンは、英GQマガジンのインタビューで次のようにコメントした。「女性にとって、年を取ることは衰えを意味するけれど、男性の場合は良いワインのような成熟を意味します。私たちはそんな世界に生き、女性は長年、それを甘受してきました。社会が変わるのを待ってきたけれど、今こそ私たちがリーダーシップをとるべきです」(セロン)。

さらに彼女は「女性が年を取ることが、男性と同じくらいに不安が少ないと言ったら嘘になるでしょう。これは、女性が40歳を超えたときどのように見られるかについての基準が、現実的でないからだと思います」と語った。

セロンは2012年に公開された映画『スノーホワイト』の前日譚となる作品『スノーホワイト/氷の王国』の宣伝活動で、多忙な日々を過ごしている。魔法の鏡に夢中な、邪悪なラヴェンナ女王を再び演じたセロンは、同作で共演者のクリス・ヘムズワースと同等の出演料を要求し、両者とも1000万ドルを超える報酬が支払われた。

映画『モンスター』で主演を演じたセロンは、2014年に起こったソニー・ピクチャーズ・エンタテインメントへのハッキング事件によって、ハリウッドにおける男女間の報酬格差が明らかになって以降、女性のために同一賃金を呼びかけてきた。同事件については、ジェニファー・ローレンスも反対意見を述べている。しかし、セロンが問題視しているのは報酬格差だけではない。

「真剣な役は、身体的に適した人のところへ行ってしまい、話はそれで終了です。ものすごくゴージャスで、ドレスを身に着けた8フィートのモデルに、どのくらいの役があるというのでしょうか? 体格の良い人に適した役がきて、その場に私がいたとしても、美しい人から先に落とされてしまうのです」とセロンは語った。

セロンは2011年に出演した映画『ヤング≒アダルト』のジェイソン・ライトマン監督と脚本家のディアブロ・コディと再びタッグを組み、母性をテーマにした映画に出演する。

『スノーホワイト/氷の王国』にはエミリー・ブラント、 ジェシカ・チャステイン、 クリス・ヘムズワースらも出演する。同作は4月22日に米劇場で公開する。

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