このゲームの中心となるのは「交易」だ。
兵隊をつくって戦わせることもできるがそちらの要素はかなり控えめ。
町との間に交易路をつくり、それぞれの町でつくられる名産品を売り買いしながら経済的な勢力拡大をひたすら目指す。ドンパチ戦う派手さはないが、そんなことより交易によって国を発展させるのが楽しいぜ、というじっくり型の人向けの内容となっている。
キャンペーンは、チュートリアルのような役目を果たす。
まずは1つの国を任されるが、このゲームで1つの国は5つの品物しか生産することができない。これら生産したものを他国に高く売って儲ける、というのが基本的な稼ぎ方だ。
自身の帝国は、開拓者を使って国を増やすことにより拡大していく。それらの国も生産できる品物は5種類。その土地に向いた品物を選んで生産する。扱える品物は全部で20種類あるが、どの国も5つしか品物を生産できない。自分の帝国内でどの国にどの品物を生産させるのかを考えながら進める必要がある。
商売は商売をしたい国と通商協定を結ぶことによってはじまる。斥候を取引したい町へ送り込もう。協定はまず「通過協定」から「交易協定」へと格上げしていく必要があり、また協定を結ぶ際には相手国になんらかの貢物をする必要がある。たいていは金で解決する。ただ、協定を結ぶために支払う金額がなかなか難しい。相手の国の偉い人と交渉をするのだが、安すぎると激怒されてしまい、しばらく交渉できなくなる場合もある。だからといって高く支払いすぎると「その半額でよかったのに」といったことが後からわかる。この相場感が最初はよくわからないので、初めて交渉する国に関しては、勘でやるしかない。これが初心者には難しいかもしれない。ちなみに、相手の国の偉い人はかなり口が悪いので、そのつもりで交渉に挑もう。最初からなにかもらう気まんまんで「なにをしてくれるんだ?」てなことを平気で言ってくる連中である。
交易協定を結ぶことができたら、次は交易路をつくる必要がある。建設部隊を使って、二国間に交易路をつくる。
これでやっと商売の準備が整った。自国の宿で商人を雇って交易協定を結んだ国との間の取引を手伝ってもらおう。
生産して余ったものを相手にできるだけ高く売ることによって利益を生み出していく。
このゲーム、生産できるものが町ごとに5つしかないというのが面白い。これによって、それぞれの町に強い部分と弱い部分が出てくる。完璧に全部生産できる町なんてないのだから、どうしても交易に頼らなくてはならず、何をどこの町に売るのかということを常に意識せざるを得なくなる。
それぞれの町の特徴を把握した上で、じっくり町を育てていくのが楽しいゲームだ。
戦い中心ではなく外交と交易の部分にシミュレーションゲームの面白さを感じる人はこのゲーム、チェックしてみてほしい。
HOW TOトレイラー
https://youtu.be/eNUajNJ7Wz8
商品情報
タイトル : グランドエイジ メディーバル
ジャンル:交易・外交シミュレーション
ハード : PlayStation(R)4
CERO : B
プレイ人数 : 1人(オフライン)、2〜8人(オンライン)
価格 : パッケージ版 7,400円(税別)、デジタル版 6,600円(税別)
発売日 : 2016年6月9日