同プロジェクトは、地域のシンボルや街並みを『Minecraft』上に再現することで、新たな地域資源の魅力を発掘していくことを目的に、深谷市の協力により進行しているもの。年に3~4回の合宿を予定していて、8月に実施した夏合宿では深谷駅の正面と一部側面が制作されました。
合宿所となる駅近くの一軒家では、居間の作業スペースで学生たちが制作に取り組んでいました。合計15人の学生とスタッフがここで寝食を共にし、外に出て建物や街並みを観察したり、現地の人たちと交流しながら制作を進めているとのこと。制作をサポートする建築科の大学生、N高等学校から参加した高校生に加えて、冬合宿からは地元の深谷商業高校の高校生も合宿に参加しています。
プロジェクトを率いる東京大学大学院情報学環 特任研究員の田口純子氏は、2016年に東京大学のキャンパスを『Minecraft』で制作するプロジェクトを実施。その後、N高等学校の高校生とともに旧大丸心斎橋店本館を『Minecraft』で復元するプロジェクトを実施しました。今回はそのメンバーや、『Minecraft』のユーザーフォーラムで募集して集まったメンバーを中心に合宿メンバーが集まったそうです。
深谷市から提供された建物の図面を基に、寸法をブロック数に換算。窓の装飾やエアコンの室外機、時計など細かい形状までブロックで再現していきます。
夏合宿では上から見た建物の構造が分からなかったことから、深谷ドローンスクールの協力により深谷駅の空撮を実施。屋根や屋上の形状を再現することが可能になりました。
制作したモデルは動画をウェブや駅構内で公開するほか、ワールドの配布などを検討しているとのこと。
次回は春休み期間に合宿を実施、駅建物に加えて周辺の地形や街並みを含めたモデルの制作を予定しています。
慶應大学と東京大学の教員・研究員が深谷市で地域資源研究プロジェクトを実施しています/深谷市ホームページ
http://www.city.fukaya.saitama.jp/shisei/kyodo/oshirase/1524612614116.html