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『グランツーリスモ7』レビュー:万能ドライビングシミュレーター最新作を約1か月プレイしてみた
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『グランツーリスモ7』レビュー:万能ドライビングシミュレーター最新作を約1か月プレイしてみた

2022-03-31 15:30
    3月4日に、レースゲームファン待望の新作であるPlayStation 5(PS5)/PlayStation 4(PS4)用リアルドライビングシミュレーター『グランツーリスモ7』が発売された。前作の『グランツーリスモSPORT』発売が2017年なので、約5年ぶりの新作ということになる。

    今回は、これまでに『グランツーリスモ5』、『グランツーリスモ6』、『グランツーリスモSPORT』の3作品をプレイしてきた筆者が『グランツーリスモ7』をレビューしていく。なお、PlayStation 5の純正コントローラー「デュアルセンス」でプレイした。

    リアルなドライビング体験は前作よりも微細な動きが求められる

    収録車種については、発売時点で420種類以上。コースもおなじみのものなど90種類以上あり、今後のアップデートでも増えていくことが期待される。

    筆者はメイン車種として以下をセレクトした。
    ロードカーレース:RX7
    レーシングカーレース:ポルシェ ケイマンGr4

    ここからは実際にプレイした感想だ。まず、車を動かしてみると、これまでに比べると難しい印象。前作は多少乱暴な運転をしていてもナントカなっていたが、今作では、かなり微細な動きを求められる。運転の難しさは、慣れやアシストの有無によって左右される部分なので個人差の部分も大きいだろうが……。

    また車種によるドライビング自体の違いはそこまで大きく感じなかったが、「FFの方がアンダーステア傾向が強い」、「FRではオーバーステア傾向が強い」など駆動方式(FF、FR、MR、RR)によるドライビングの違いはあった。

    『グランツーリスモ7』で、L2=ブレーキ、R2=アクセルの設定でプレイすると、ブレーキ、アクセル共に押した感覚が重たいのだが、実際に車のブレーキ、アクセルを踏んでいるかのような感覚で、コントローラーでプレイする場合でもリアルなドライビング体験ができる。

    また、路面状況、壁との接触、他車との接触などの振動もリアルにコントローラーに伝えてくれる。車ごとにパフォーマンスや感覚が微妙に異なるのも細かいところだがさすが。メーター周りは『グランツーリスモSPORT』と同じ感じだが、メーター内メニューに雨雲レーダーが追加されているため、耐久レースで使えそう。天気予報代わりになるし、何より見やすいのは◎!

    『グランツーリスモ6』の継承作! オフライン用のゲームモードが充実してるゾ

    このゲームは『グランツーリスモ6』の流れを継承した最新作という位置づけが正しいだろう。『グランツーリスモSPORT』はオンラインプレイを前提としたゲームという印象だったが、今作は『グランツーリスモ6』をプレイしていた時のように多彩なオフライン用のゲームモードが用意されている。

    ワールドツアーの中にある「カフェモード」は、メニューブックというクエストをクリアしていくことで『グランツーリスモ7』の様々な機能のアンロックなどを行っていくモード。

    「GTオート」では、車のメンテナンス、カスタマイズ、ドライビングギア(ヘルメット、スーツ)のカスタムなどが行える。

    『グランツーリスモ6』の時のように、チューニングショップにて、自分のカスタムしたい車をカスタムすることも可能。出力を上げるなどの性能面でのチューニングができる。

    『グランツーリスモ6』にあったライセンス機能も復活しており、課題を基準タイム以内にクリアしていき国内B級ライセンス~スーパーライセンスまでのライセンスの取得が可能だ。これらのライセンスはレースに出走する際の必須条件になることがあるので時間があればクリアすることをお勧めする。

    ブランド・セントラルにて新車を購入することも可能。(課金する場合は『グランツーリスモSPORT』同様に、1台○○円という感じではなく、10,000,000~200,000,000のグランツーリスモクレジットをゲーム内通貨として購入する。そのため、課金することで車を購入する以外にもチューニングパーツを買えるようになったのはうれしいポイントだ)

    『グランツーリスモ6』まで存在した中古車も販売されている。また、「ミッション」という、ライセンスの上位互換モードもある。

    「The Real Driving Simulator」の名に恥じない楽しみ方が満載!

    『グランツーリスモ7』では、まず「カフェモード」のメニューブック(クエスト)を進めていく。様々なミッションをクリアしていくと、コースの解放やゲームモードの解放ができ、ゲームの奥行きが広がっていく。また、「カフェモード」をクリアする際にレースや選手権での「総合成績〇位以上」というミッションが複数存在する。

    この際に「国内B級ライセンス以上」などの出場条件があるため、ライセンスの取得も重要になってくる。なので、『グランツーリスモ7』は、ライセンスとミッションという2つをクリアしていくことが大事。そうすることで色々なモードを遊べるゲームとなっている。クリア後に第二の(本当の)スタートとも言える様々な遊び方が待っている。

    無事クリアしたあかつきには、チューニングして好きな車の性能を向上させたり、外装を好みに変更したりするもよし、車をコレクションしていくのもよし、レースに出場し好成績を目指すもよし、オンラインでレースをするもよしと、まさに様々な楽しみ方ができる。「The Real Driving Simulator」の名に恥じない自分のやりたいことを存分に楽しむことができるゲームである。

    「グランツーリスモ」シリーズ25年の集大成! レースゲーム初心者から上級者まで楽しめる作品

    1か月のプレー進捗:
    プレイ時間:一日一時間程度
    ライセンス:全て取得
    メニューブック:No.36まで
    ミッション:初回に開いた分

    つまるところ、『グランツーリスモ7』は、『グランツーリスモ6』と『グランツーリスモSPORT』のイイとこ取りであり、「グランツーリスモ」シリーズ25年の集大成と言われているだけのことはあり、今までプレイしてきた「グランツーリスモ」シリーズの中でも最高の出来だ。

    レースゲームをプレイしたことのない初心者から、往年の「グランツーリスモ」シリーズのプレイヤーや、様々なレースゲームをプレイしてきた上級者まで楽しめる内容になっている。

    今後も様々なアップデートが予定されており、CPUの改善や車種の増加など期待できる要素も多い。車にあまり詳しくないいわゆるライトユーザーから、車やシリーズそのものが大好きなコアユーザーまで幅広いユーザーが楽しめるタイトルになっているので、もし少しでも興味がある人は手に取ってみてほしい。

    文/なるお

    RSSブログ情報:https://getnews.jp/archives/3247484
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