発売と同時にそのものすごさにSNSで話題の『スーパーカップ1.5倍 ギョーザパンチラーメン』。
9月から発売されているものだが、いまだに賛否両論でツイートされない日はない。
そんなギョーザパンチを今さらながらだが、初めて食べてみた。
スーパーカップ1.5倍なので、それなりにでかい。
具の袋が1つ、粉末スープが1つ、液体スープが1つ。合計3つの袋が入っていた。
だいたいこういう場合は、具と粉末を先に入れて、液体を後から入れるのがセオリーだが、これはちょっと違う。
スープ2袋は粉末を含めて後入れ指定。なんか変だ。
5分待っている間に、開発秘話を見てみよう。
大ヒットしたブタキムを超える商品を作りたい。」―――この思いから、2014年春に始まったのが今回の商品開発プロジェクトでした。
ターゲットである若者たちをやみつきにさせる味は何なのか、何度もアイデアを出し合い、議論を重ね候補は100以上にものぼりました。
数ある候補の中から選ばれたのは、なんと“ギョーザ”。現在では日本の国民食ともいえるギョーザは、ラーメンとも親和性が高く、今までになかった味としてインパクトを出せる!と思い、チャレンジすることに決定しました。
フレーバーの方向性が決まってからは、どのようにしてギョーザの味を表現するかに悪戦苦闘しました。ただギョーザのタレをスープで再現するのではなく、ギョーザを一口食べた瞬間の肉や野菜の味わい、旨みをも、一杯のラーメンで再現することに徹底的にこだわりました。試行錯誤の中、気付いたのはギョーザの中身とギョーザのタレがポイントになること。
一口食べれば誰もがギョーザを感じられる商品であるということを達成するため、半年間調味オイルの量や具材を調整しながら、研究を重ね、遂にスーパーカップ次世代の味わいである神(しん)メニュー“ギョーザパンチラーメン”の商品化が決まりました。
5分経過したのでスープ2袋を入れて、さっそく食べてみた。
味は普通に美味しい。が、においがうわさ通りすごい。
メーカーの言う通り、スープが決め手となるのはわかる。ギョーザは酢しょう油とラー油で食べるのが普通だと思うが、スープはギョーザのタレそのものをラーメン用にしたような感じ。しかし、酸味はすぐには来ず、後味として残るのが心地いい。ラー油のような成分はそんなに辛くはないが、具に割と大きな唐辛子が入っているので辛さはここで補う。
ラーメンを食べているというよりも、ギョーザの中身をタレのスープで食べているような感じ。
クセになると言えばなる、とんでもないと言えばとんでもない。不思議なラーメンであることは間違いない。
発売からだいぶ経過したが、いまだに怖くて食べることができないと思っている方も、安心して食べてみてほしい。
寒い時期なので、パンチの効いたラーメンで体を温めてみてはいかがだろうか。
※写真はすべて記者撮影
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(執筆者: 古川 智規) ※あなたもガジェット通信で文章を執筆してみませんか