原宿にあるネスカフェ原宿で自由自在のラテアートができると聞いて取材してきた。
ラテさえ買えば特に追加料金は必要なく、自分の好きな写真やイラストをラテアートにしてくれるという。
記者は女子大生モデルさん3名に「自撮りスタート!」と、得意なはずの自撮りを各自のスマホで撮影してもらった。
さすがに慣れているだけあって、サクサク…とは進まない。
あっちの角度、こっちの角度と、試行錯誤。
「何でもいいから出来た者から集合!」と、急がせるがこれがなかなか。
1番手の彼女。iPhoneなので、転送用のアプリをダウンロードして、店員さんの案内に従ってスマホの画像を転送。
拡大縮小は自在なので、ちょうどよい大きさで確定。
仕組みはインクジェットプリンターと同じ。
ただし、インクは食べられるもので、フルカラー印刷ができる。
1分もかからないうちに完成する。
写真では光線の加減で見えにくいが、真上から見るとなるほど、彼女の「写真」が印刷されている。
他の二人はまだ決まらない。
ようやくそれぞれの自撮りがラテアートになったようだ。
ココアパウダーで物理的な手法を加えず、印刷してしまう技術そのものは難しいことではない。
結局、ラテの泡のきめ細やかさで決まると言っても過言ではないだろう。
自分の顔を飲むのはどんな気分なのか。ずっと見ていても、泡が細かいため簡単には消えない。
ここからは彼女たちのスマホの中の写真をのぞき見。
こちらは、クリスマスツリー。
ツイッターのロゴなのだが、彼女いわく「これをSNSにアップすると面白い」のだそうだ。
自分のキャラクターを印刷してしまった彼女。
やはりフルカラーの写真よりも、コントラストのはっきりした絵や文字の方が見えやすいのは仕方のないところだろう。
さて記者は、どうせなら思いっきり趣味的な写真を印刷してみることにした。
記者のスマホはAndroidなので、アプリは必要なくBluetooth共有機能で直接店員さんの持つ端末に転送できる。
概ね2MBあたりまでは大丈夫なようだが、「キャンバス」そのものが小さいため、あらかじめ縮小なり、圧縮するなりしておくとよさそうだ。
乗り物ヲタの記者は自分で一眼レフ撮影したお召列車のE655系。
まぁ、なんとなく、よく見ればわかる。
元画像によるだろうが、できれば単純な方がいいのかもしれない。
ちなみに、飲んでみるとやはり泡が「硬かった」。
これが印刷できる決め手なのだろう。
ネスレの担当者によれば、原宿での実施はとりあえず12月27日までだが、来年のバレンタインデーに向けて再度実施したいとのこと。
将来的には量産して、ネスカフェを出す店舗に順次置いていきたいとのことだった。
使い方はさまざまだが、スマホに画像さえあればどんなものでも印刷できるので、クリエイター級の腕に自信のある方はあらかじめ力作をスマホに仕込んでおくとその場で芸術作品ができるし、慕う人にラテアートで想いを伝えるのもいいだろう。
今年に間に合わなくても、来年の再開を待ちながら戦略を練ってみてはいかがだろうか。
※写真はすべて記者撮影
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(執筆者: 古川 智規) ※あなたもガジェット通信で文章を執筆してみませんか