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『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』が先週末の北米興行収入2億3800万ドルという歴史的なオープニング成績を獲得し、米ウォルト・ディズニー・カンパニーがルーカスフィルムの買収に40億ドル支払ったことが正当だと証明した。

2012年の買収は、はるか銀河の彼方でシネマティック・ユニバースを形成することを目的としていた。米ディズニーがマーベル・コミックをもとにして描くシリーズと並行して役割を果たす、相互連携した続編シリーズ、スピンオフ、そして前日譚である。

米興行成績調査会社エグジビター・リレーションズの分析者は、「これは長いこと破られることのない記録だ」「特定の週末で1本の映画がどれほどの収益を上げることができるのか、という知識を得ることができた」と、語った。

ジョージ・ルーカス監督が約40年前に生み出した宇宙映画シリーズに対して、J・J・エイブラムス監督のノスタルジックな解釈は批評家やファンたちの心を打ち、レビューや映画格付けレポートのシネマスコア(CinemaScore)で強い支持を獲得した。そのオープニング成績は、今年の夏に『ジュラシック・ワールド』が打ち立てたこれまでの最高記録2億880万ドルを飛び越えた。12月公開としては『ホビット 思いがけない冒険』が持つ初週末記録8460万ドルをダブルスコア以上で上回った。

全世界では、『ジュラシック・ワールド』の5億2500万ドルに次いで、5億1700万ドルを稼ぎ歴代2番目の成績を記録した。『ジュラシック・ワールド』と違い、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』は公開前となる中国の興行成績を計上できなかった。中国では1月9日より公開となる。

『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』の優勢は当然の結果だった。同作はすでに前売り販売の記録を打ち破り、前売り券だけで1億ドル以上を稼いでいた。エイブラムス監督が手掛けた本作と、ルーカス監督の評判がイマイチだった(とはいえ大きな利益をもたらした)新3部作の間は10年空いている。その期間が『スター・ウォーズ』への興奮をかき立て、時代精神を魅了する貴重な映画にたらしめたように見える。ダフ屋は特別上映(初回上映)のチケットを売りさばき、スカイウォーカー一族の物語に魅了された親たちは、子どもたちにダークサイドとライトサイドの間で展開される傑作が新世代に移行したことを熱心に説明し始めた。多くの劇場チェーンがマスクやブラスターを禁止にしたが、劇場は観客が着用するコスチュームに対する方針を緩くせざるを得なかった。ライトセーバーは大目に見てもらえたが、AMCシアターズのような劇場では、上映中はグッズを取り出さないように忠告された。

米ディズニー配給部門のチーフを務めるデイヴ・ホリスは、「映画以上の存在だ」「文化イベントとなった」と、語った。

初週末のチケット購入者のほとんど、観客の58%が扮装していた。71%が成人の観客で、家族連れがチケット購入者の20%の割合を占めた。銀河系を巡り宇宙を飛び交う冒険を描いた本作は、とりわけ特別な上映方式と相性が良く、3Dの劇場チケットが全体の47%、IMAXシアターが12%、プレミアムラージフォーマットが7%の割合を占めた。

この大儲けはまだ完結していない。ホリスは同作がクリスマス休暇の変わり目でさらに収益を得るだろうと予測している。今週には学校も休みに入り、若い観客も足を運ぶことが可能になる。

ホリスは、「たくさんのリピート客が誕生するだろう」「学校が終われば、爆発的に観客が増えるはずだ」と、語った。

わずかではあるが、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』という絶対的な力に立ち向かって、勇敢な映画が同日に公開された。米20世紀FOXが小さな子どもを持つ親世代を獲得しようと、『Alvin and the Chipmunks: The Road Chip(原題)』を公開した。3653館で公開されたこのアニメ作品『アルビンとチップマンクス』シリーズの続編は、1440万ドルを稼いだ。製作費は7500万ドルである。

米FOX配給部門のチーフを務めるクリス・アロンソンは、「『スター・ウォーズ』はレイティングPG-13の指定を受け、低年齢のグループにリーチする機会があるのではないかと考えた」「それをうまく利用できるチャンスを見込み、我々は公開に踏み切った」と、語った。

米ユニバーサルは、ティナ・フェイとエイミー・ポーラーが出演する、騒々しいハウスパーティに参加する二人の姉妹を描いたコメディ映画『Sisters(原題)』を公開した。同作は2952館で公開され、1340万ドルを稼いだ。製作費は3000万ドルである。

米ユニバーサルの国内配給部門の代表ニック・カープーは、「クリスマスに向けてコメディ映画を公開できて幸いだ」「公開日については満足しているし、1月まで上映する予定だ」と、語った。

延長上映をしている『ハンガー・ゲーム FINAL:レボリューション』や『クリード チャンプを継ぐ男』は、それぞれ560万ドルと510万ドルを稼ぎ、未だトップ5にランクインしている。11月に公開されてから、『ハンガー・ゲーム』の最終章は2億5440万ドル、そして『ロッキー』シリーズ最新作は8790万ドルの収益を上げている。

オスカーの期待がかかる作品としては、米パラマウントの『マネー・ショート 華麗なる大逆転』が8館で35万ドルを安定して稼いでいる。その金融危機を描いたコメディは、12月11日の限定公開から130万ドルの収益を上げている。本作は12月23日に拡大公開される。

米ソニー・ピクチャーズの『サウルの息子』は3館の限定公開でスタートして3万8991ドル、1館あたり1万2964ドルを稼いだ。ハンガリー人のネメシュ・ラースロー監督が手掛け、ホロコーストを題材としたこの映画は、アカデミー賞外国語映画賞のノミネート候補作として見られている。

『スター・ウォーズ』の成功は、映画産業界が公開初週末の興行収入記録において、歴史上初めて総収益で3億ドルの限界を突破するという新たな水準に達することができると示した。米ディズニーは今年110億ドル以上を稼ぎ、新記録を打ち立てたが、さらに6億ドル以上を計上するだろう。

MKMパートナーズの分析者エリック・ハンドラーは、「この先もさらに強敵となるだろう」「『スター・ウォーズ』にかなうものはない」と、語った。

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