ジョニー・デップは新手のアダム・サンドラーだ……少なくとも投資効果について言うとそうなる。
フォーブス誌が選ぶ”ハリウッドで最も報酬が高すぎた俳優”の2015年版に、ジョニー・デップが選ばれた。このリストは過去2年間、サンドラーが1位に君臨していたものだ(今年はNetflixとの契約のために入らなかった)。デップが最近出演した映画『チャーリー・モルデガイ 華麗なる名画の秘密』と映画『トランセンデンス』は、彼に支払った報酬1ドルに対して1.2ドルの収益しか生み出せなかった。デップは2014年の調査では2位にランクされている。
グウィネス・パルトローと共演した『チャーリー・モルデガイ 華麗なる名画の秘密』は、6000万ドルの予算に対して4730万ドルしか稼げなかった(そのうち国内の興行収入はたった770万ドルである)。さらに映画『トランセンデンス』の全世界での興行収入は1億300万ドルであり、制作費を回収できていない。そのお陰で、米ディズニーが予定している2つの続編映画『Alice Through the Looking Glass(原題)』と映画『Pirates of the Caribbean: Dead Men Tell No Tales(原題)』において、彼はその出演リストに長くとどまることはできないかもしれない。
フォーブス誌は、それぞれの俳優が2015年6月以前に出演した過去3作品について分析した。アニメーション作品と限定公開作品は調査対象外だ。
デンゼル・ワシントンは最近の作品で支払われた報酬1ドルに対して6.5ドルの収益を生み出した。彼は今年、特に大失敗となった作品はないが、映画『イコライザー』では5500万ドルの予算に対して1億9230万ドルの収益を生み出し、彼の報酬は明らかにつり上がった。
2009年と2010年度に1位だったウィル・フェレルは、映画『Get Hard(原題)』によって今年は3位となった。マーク・ウォールバーグと共演した彼の最新のコメディ映画『Daddy’s Home(原題)』は、今週末、劇場で大ヒットしている。フェレルは自身に支払われた報酬1ドルに対して6.8ドルの収益を上げ、リーアム・ニーソンの7.2ドルを僅差で上回った。
ウィル・スミス、クリスチャン・ベイル、チャニング・テイタム、ブラッド・ピット、ベン・アフレック、トム・クルーズらがトップ10に名を連ねている。
2015年の最も報酬が高すぎた俳優のリストは以下の通り。
1位:ジョニー・デップ/1ドルの報酬に対して1.2ドルの収益
2位:デンゼル・ワシントン/1ドルの報酬に対して6.5ドルの収益
3位:ウィル・フェレル/1ドルの報酬に対して6.8ドルの収益
4位:リーアム・ニーソン/1ドルの報酬に対して7.8ドルの収益
5位:ウィル・スミス/1ドルの報酬に対して8.6ドルの収益
6位:クリスチャン・ベイル/1ドルの報酬に対して9.2ドルの収益
7位:チャニング・テイタム/1ドルの報酬に対して10.8ドルの収益
8位:ブラッド・ピット/1ドルの報酬に対して12ドルの収益
9位:ベン・アフレック/1ドルの報酬に対して12.3ドルの収益
10位:トム・クルーズ/1ドルの報酬に対して13.6ドルの収益