クリスマスもあっという間にすぎてお正月。
お正月といえば、こたつで暖まりながら、みかんを食べるというのが、日本の正しいお正月だと信じて疑わない私です(昭和の男ですから)。
そういえば、筆者はその昔、「みかんを食べすぎると、顔が黄色くなるよ」と母親からおどかされた記憶があります。
おそらく昭和クラスタの方の中には、似たような経験をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
これって、都市伝説とか迷信ではなくて、マジなんだそうです。
みかんを食べすぎて、肌が黄色くなるのは「柑皮症(かんぴしょう)」という病名が付く立派な病気。
これは、ミカンの中に含まれるカロテンという物質(ビタミンAの前駆物質)が脂溶性のため、体の脂肪組織に沈着してしまうためなのだそうです。
また、高脂血症の治療中の方や、肝臓でカロテンをビタミンAに転換しにくい場合も、柑皮症が生じやすくなるそうですね。
一般的に、手のひらや足の裏、鼻翼が黄色くなりやすいといわれていますが、みかんを食べる量によっては、本当に全身が黄色くなることもあるのだとか(もっとも、それだけみかんを食べたら、柑皮症になる前に、おなかを壊しそうですけど)。
ちなみに、柑皮症になっても、ミカンを食べる量を減らせば、自然に元通りになるのだそう。
また、ミカン以外にカロテンを含む物質であるかんきつ類、人参、カボチャ、マンゴー、とうもろこしなどといった食品を多く摂りすぎても、柑皮症が起こるのだそうです。
このことから考えると、少々ミカンを食べすぎたところで、柑皮症になることはなさそうです。
むしろ、肝臓の機能障害によって起こる黄疸(おうだん)の疑いも考えられますから、まずは、肌が黄色くなる症状が出たら、お医者さんに相談したほうがよさそうですね。
※写真は足成より http://www.ashinari.com/2007/12/11-003760.php
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