遺伝子を複製し、まったく同じ人間を創りだしてしまう“クローン人間”を題材にしたホラー『エリザベス 神なき遺伝子』が、特集上映企画『未体験ゾーンの映画たち2015』で公開決定。1月16日より上映となります。
主人公のヴィクター・リード博士は、「科学によって人類の進化に挑む」という目標を掲げ、クローン創出に取り憑かれる科学者。しかし、「人が人を創り出す」ということは、単なる科学実験の成功というだけでなく、キリスト教社会にとって侵してはならない領域へと足を踏み入れたことを意味しています。リード博士は危険を顧みず実験を続け、クローン技術による人間の新生児“エリザベス”を誕生させることに成功。科学的好奇心から様々な実験や投薬を施していきますが、 “エリザベス”誕生の陰で闇に葬られたはずの数々の実験の失敗と“不完全体”の存在が明らかになる時、思いもよらない代償をリード博士は支払うことになります――。
これまでの映画作品でも、臓器提供や地球侵略などさまざまな目的で作られてきた“クローン人間”。多くの倫理問題をはらみ、作ってはいけないとされてきた“クローン人間”が定期的に映画の題材として選ばれ続けるのは、タブーでありながらも“クローン人間”の創出が現実的であり、その実用性を無視できないからかもしれません。しかし、いずれの作品においても人類の存在を脅かし、得体の知れないものとして扱われている“クローン人間”。“クローン人間”が実現するとき、果たして一体どんな恐ろしい現実が待ち受けているのでしょうか……。
映画『エリザベス 神なき遺伝子』は2016年1月16日、ヒューマントラスト渋谷ほかにて公開です。どうぞ、お楽しみに。
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<ストーリー>
女の子の赤ちゃんにエリザベスと名付ける。リード博士はエリザベスに様々なテストを行う。しかしその行為と写真がマスコミに流出してしまい、それによって、世界を揺るがす道徳的、宗教的大論争を巻き起こすことになる。やがてその論争の中で、エリザベス誕生に費やされた彼の過去と実験の失敗の数々が明らかになっていく。それは人類が見る究極の悪夢の始まりだった…。
監督・脚本:ビリー・セニーズ
製作:ジェレミー・チャイルズ
撮影:エヴァン・スペンサー・ブレイス
出演:ジェレミー・チャイルズ『ラスト・キャッスル』、シェリーン・ニューマン、シャノン・ホップ、デヴィッド・アルフォード
2014年/アメリカ/英語/カラー/81分/シネマスコープ/原題:Closer To God
(C)2015 Closer To God, LLC