米NBCのコメディバラエティ番組『サタデー・ナイト・ライブ』で、アダム・ドライバーは映画『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』のカイロ・レン本人として司会者を務める、というちぐはぐなテーマにも関わらず、米映画界トップの悪役スターである彼の手堅いコメディセンスを披露した。大企業のトップたちが素性を隠し、“見習い”として自社の現場に潜入し、問題点などを調査する人気リアリティ番組『アンダーカバー・ボス 社長潜入調査』で、ドライバーはマットという男に成りすまし、スターキラー基地に潜入した。
マットは出来の悪い電子技術者という設定だが、彼のカイロ・レンとしての強烈な個性により、徐々にクルーに素性を知られてしまう。
別のパートでは、同じように上手くいったというわけではなかった。ラブコメディ・ドラマ『GIRLS/ガールズ』に出演したときのドライバーは、コメディ的な傾向のある役どころだった。しかし、米国のおかしな猫を紹介するコーナー『America’s Funniest Cats(原題)』の司会者としてのドライバーは、セシリー・ストロングとケイト・マッキノンという猫に詳しいフランス人ビデオコメンテーターとして生意気なパフォーマンスを見せたが、ざっくり言えば無理のあるものだった。また、ドライバーは自身の海兵隊員時代の写真を公開し、そのあまりにも若い姿に、観客から「おぉー」という感嘆のコメントを集めた。「どうやら、海兵隊員は12歳の子供を受け入れるみたいだね」と、彼はジョークを飛ばした。
番組は、米フォックス・ビジネス・ネットワークのモデレーターを務めるマリア・バーティロモ、ニール・キャビュート、カイル・ムーニーらと共に、パッとしない最近の共和党の議論から始まった。
1月10日(現地時間)に亡くなったシンガーのデヴィッド・ボウイが、『サタデー・ナイト・ライブ』に出演した際の心に残るパフォーマンスの全てが公開される機会は逃したが、コメディアンで俳優、ミュージシャンのフレッド・アーミセンは、彼に追悼の辞を述べ、映像で「彼はテレビでのライヴ・パフォーマンスを変えた」と語った。