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東日本、中日本、西日本高速道路株式会社主催で各商業施設運営会社が参加した『SA・PAメニューコンテスト全国大会』が東京都豊島区で行われたので取材した。

創立10周年を記念した今回は、『地元の食材を使用し、地域の食文化や魅力があふれるメニュー』をテーマに、全国のサービスエリア(SA)・パーキングエリア(PA)のレストラン等158店舗が参加。NEXCO各社が主催する予選を勝ち抜いた12店舗から、高速道路ナンバーワングルメが決定するというもの。

審査の基準は試食、視覚、価格、テーマとの適合性、オリジナリティについて審査委員が総合的に審査することになっていた。
審査委員は次の通り。

・審査委員長 
 陳建一氏(「四川飯店」オーナーシェフ)

・審査委員
 小島正美氏(毎日新聞社 生活報道部編集委員 食生活ジャーナリストの会 代表幹事)
 白井操氏(料理研究家)
 福島正八氏(武蔵野調理師専門学校 理事 校長)
 村田吉弘氏(料亭「菊乃井」主人)
 森田拓朗氏(リクルートライフスタイル関東・東北じゃらん編集長)
 計6名(五十音順)

さて、記者やテレビクルーたちが待っているメディア控室では、自然と顔見知りの記者たちが勝手に下馬評を論じることになる。
あれが良かろう、これが良かろう、いや甲乙つけがたい等々、試食前から見た目であれこれ判断する。
記者選定のグランプリは最後に披露するとして、まずはエントリー作品をご覧いただこう。
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Aブロック1
西日本代表 長崎自動車道 川登SA<上り線> 
九州三都 大名椀御膳~長崎街道 味の大名行列~
1706円(税込み・以下同様)

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Aブロック2
中日本代表 東名高速道路 牧之原SA<下り線> 
「おごっつォ!」まきのはら 茶づけ
1980円

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Aブロック3
東日本代表 長野自動車道 姨捨SA<下り線>
姨捨のTSUKI
1500円

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Aブロック4
西日本代表 舞鶴若狭自動車道 西紀SA<上り線>
農都篠山 今昔味わい御膳
1280円

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Aブロック5
東日本代表 東北自動車道 長者原SA<上り線>
旬遊闊歩~大地の饗~
1680円

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Aブロック6
中日本代表 東名高速道路 EXPASA足柄<上り線> 
東海道御厨三国~富士から奏でる伝統と祝膳~
3000円

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Bブロック1
東日本代表 関越自動車道 上里SA<下り線>
上里真心膳
2980円

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Bブロック2
中日本代表 長野自動車 梓川SA<上り線>
野麦峠~すんきとうじ蕎麦~
1620円

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Bブロック3
東日本代表 常磐自動車道 Pasar守谷<上り線>
茨城イタリアンフルコース ファンタジーな料理の世界
2980円

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Bブロック4
西日本代表 山陽自動車道 下松SA<上り線>
~やまぐち 味百景~
1850円

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Bブロック5
中日本代表 北陸自動車道 有磯海SA<下り線>
越中とやま 食の玉手箱”旅のしおりに想いを込めて”
3200円

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Bブロック6
西日本代表 米子自動車道 蒜山高原SA<上り線>
~ひるぜんからの贈り物~ひるぜん白蕎麦御膳
1450円

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読者の皆様はどれが良かっただろうか。
審査委員が決めたグランプリはB-5、準グランプリはB-3B-4、審査委員特別賞にA-1、B-1、B-2が入った。

記者が独断と偏見で決めたグランプリはA-1だったのだが、たまたまかもしれないが他のメディア記者にも好評だったようだ。
美食家の先生方とは味覚が異なるのか、一般庶民の記者にはこれが良かった。

しかし、独断と偏見とはいえ、一応の基準は持っていたつもりだ。すなわち高速道路上での食事なので、多少高いのは仕方がないとしても、SAのレストランでゆっくりと食事をするプロドライバーはほとんどいないと思われる。したがって、ファミリー層が主な対象となるだろう。であれば、値段が絶対的に高いものは例えば家族4名と仮定しても高速料金や燃料代を考えると無理だと判断した。
具体的な記者の基準として、最寄りのインターチェンジから概ね片道200km以内にあると仮定して、高速料金を払って往復し、それでも所定の食事代を払って食べたいものはどれかという基準である。

A-1は1706円という値段が安いとは思わないが、それでも出品された中では手ごろな値段。何よりも品数が多くてボリューム満点、家族で行ってもあれこれワイワイ言いながらみんなで食べ比べができそうなので選定した。その点ではB-4も入選か。
また、試食時は冷めているものも多かったが、煮物や揚げ物については冷めていても美味しかったのも選定の理由だ。
小さい子供がいれば、ぐずったり、暇を持て余して遊んだりするところをあやしたり追いかけたりしているうちに、料理が冷めてしまうこともあるだろう。A-1はそんな時でも小分けされた多くの種類の料理で子供に取り分けたり、小皿ごと子供の前に出したりと応用が利くあたりは分があると思った。

とはいえ、試食したものすべて一流のシェフが腕によりをかけて作った大変おいしいものであることには違いないので、ドライブの際には立ち寄ってみてはいかがだろうか。

※写真はすべて記者撮影

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(執筆者: 古川 智規) ※あなたもガジェット通信で文章を執筆してみませんか

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