デヴィッド・ボウイの長きにわたる輝かしいキャリアの中で誕生した、いくつかの異なる年代に渡る未発表曲が、来年か再来年にかけて少しずつリリースされる見込みだ。長い間噂されてきた自叙伝については、おそらく出版されることはないだろう。
米ニューズウィーク誌によると、1月10日(現地時間)に69歳で死去したボウイに近い関係者が、「ボウイが亡くなる前に作成した、リリース日未定の数多くの楽曲リスト」の存在について明かした。
完全な新曲がどのくらい含まれているのか、また、既存の楽曲の別バージョンがどれくらい存在するのかについては分かっていないが、記事によると、そのコンピレーション・アルバムの1枚目は、遅くとも2017年の終わりまでにはリリースされるだろう、ということだ。
ボウイが舞台音楽を手掛けたオフ・ブロードウェイ・ミュージカル『Lazarus(原題)』の楽曲を収録するアルバムについても、現在作業が行われている。小説『地球に落ちて来た男』をもとにし、マイケル・C・ホールが出演した同ミュージカルは、先週閉幕した。
ボウイはここ何年もの間、思い出の品や個人的に影響を受けた物を数多く収集し、3か所の倉庫に保管していた。それらの多くは、2013年にロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館で開催された回顧展『デヴィッド・ボウイ・イズ』で展示された。回顧展は現在オランダで開催中で、2017年には日本での開催も予定されている。それ以降の開催都市はまだ発表になっていない。
米ニューズウィーク誌によれば、ジャーナリストから映画監督に転身したキャメロン・クロウが、1970年代に、ボウイとともに未完成の著書を手掛けていたが、その長らく噂されてきた自叙伝あるいはアートブックの『Bowie: Object(原題)』は、おそらく完成することはなさそうだ。