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『涼宮ハルヒの憂鬱』聖地・西宮の洋菓子屋さんバレンタインチョコのこだわりがスゴイ
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『涼宮ハルヒの憂鬱』聖地・西宮の洋菓子屋さんバレンタインチョコのこだわりがスゴイ

2016-02-14 18:30
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    2月14日はバレンタインデーということで、今回はとあるこだわりのバレンタインチョコレートについてレポートしたいと思います。

    それは、兵庫県は西宮市、阪急西宮北口から徒歩3分の立地にある洋菓子屋さん『西北菓子工房 シェ・イノウエ』さんによる、『ゆきちゃんの手作り★バレンタインチョコレート』(税込1000円・URL: http://ameblo.jp/chez-inoue/entry-12122756108.html )という一品です。30箱限定のこだわりの逸品ということで、記者は取り寄せで注文しました(※既に完売とのことです)。

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    一見、何の変哲もない、普通のチョコレートのようですね。
    では、開封してみましょう。

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    おいしそうな9個入りチョコレート、でも普通といえば普通です。

    では、どこが”非常にこだわった作り”なのでしょうか?

    アニメ好きの方であれば「ゆきちゃん」「西宮」等のワードでピンときた方もいらっしゃるかもしれません。

    実はこれ、TVアニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』(2006・2009)のスピンオフ作品『長門有希ちゃんの消失』(2015)の主人公、長門有希(ながと・ゆき)ちゃんが第4話『Be my Valentine』で作っていた手作りチョコレートにとてもよく似ている・再現度がすごいとファンの間で話題になっていたものなんですね。

    ※このチョコレートは公式グッズではありません。あくまでよく似ているだけです。

    『涼宮ハルヒの憂鬱』『長門有希ちゃんの消失』とは?

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    『涼宮ハルヒの憂鬱』(ジャケットの人物が涼宮ハルヒ)

    谷川流(たにがわ・ながる)によるライトノベルシリーズ。キョンというあだ名の斜に構えた発言が多い男子高校生と、美少女だが変人のクラスメイト・涼宮ハルヒ(すずみや・ハルヒ)を中心としたSFストーリー。現在11巻刊行。
    2006年に地方局の深夜番組としてTVアニメ化されたが、魅力的なキャラクターとハイクオリティな映像・演出が話題となり、国内外のアニメファンや後続の作品に大きな影響を与えた。
    2009年にも再度アニメ化し、2010年には『涼宮ハルヒの消失』という原作エピソードが映画化された。

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    『長門有希ちゃんの消失』(ジャケット中央の人物が長門有希)

    ぷよ氏による『涼宮ハルヒの憂鬱』を原作としたスピンオフ漫画作品。現在月刊『ヤングエース』にて連載中。コミックスは現在9巻刊行。本編でのヒロインはハルヒだが、本作では登場人物の一人・長門を主人公としたラブコメ調の物語になっている。2015年にTVアニメ化も果たした。

    『長門有希』ってどんな子?

    『涼宮ハルヒの憂鬱』本編では眼鏡をかけた小柄無口無表情な少女で、実は宇宙人眼鏡は途中で外した。作中でも1、2を争う人気キャラクターで、アニメファンの間では『長門は俺の嫁』という流行語にもなった。
    一方、『長門有希ちゃんの消失』ではキョンに恋するゲーム好きな普通の人間の少女。表情も多彩になった。眼鏡は基本外さない

    チョコレートのアニメ・実物比較検証

    それでは、アニメの有希ちゃんのチョコレートと実物の『ゆきちゃんの手作り★バレンタインチョコレート』を比較してみたいと思います。

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    アニメに登場したチョコレートはこちらです(DVD第2巻のジャケットビジュアルより)。上記のチョコレートと似ていないでしょうか??
    比較しやすくするため、実物のチョコレートをトレイに載せて並べてみました。

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    円形のギザギザのカップやカラフルなデコレーションなど、個数も含めてとてもよく特徴を捉えています!

    包み紙も見てみましょう。以下のものがアニメのものです(限定版Blu-ray第2巻の内部ジャケットより)。

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    こちらも実物と比較してみましょう。

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    アニメの絵の方では裏側が映ってしまっていますが、黄色いリボンや包み紙の色など、作中描写を意識して用意されていることが分かります。
    チョコレート本体だけでなく包装まで劇中再現とは、キャラクターの絵やタイトルロゴをプリントしただけのアニメグッズよりも、ずっとアニメっぽい!

    チョコレートの下に隠しメッセージが!

    さらに驚いたのは、チョコレートの下にそっと同封されていた1枚のしおりです。

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    これだけ見るといかにも素っ気ないメッセージですが、しおりといえば『涼宮ハルヒの憂鬱』で長門がキョンに何かを伝えるときにたびたび使った重要アイテムです。
    「Yuki.N」という書名は、『涼宮ハルヒの憂鬱』2006年版最終回『涼宮ハルヒの憂鬱VI』にて、長門が世界崩壊を食い止めるためにキョンにメッセージを伝えた時のものでした(厳密には”YUKI.N”表記ですが、このチョコレートはあくまで「ゆきちゃん」という人物によるものですので、むしろ違ってて当然でしょう)。
    そして「ありがとう」というメッセージは、劇場版作品『涼宮ハルヒの消失』のキーワードですね。素っ気なくも見えるこの「ありがとう」の一言だからこそ、意味があるのです!(これが「お買い上げいただきありがとうございます」だったら台無しだった)

    総評

    このように、チョコレートそのものの見た目の再現とアニメのいろいろな設定やシチュエーションを盛り込むことで、あたかも長門から大事なチョコレートをもらったような気分になれる……それがこのチョコレートなのです!
    公式グッズではありませんが、単にキャラクターの絵が貼ってあるだけのグッズよりもずっと作品世界とこだわりを感じます。この世のすべてのキャラクターグッズがこのこだわりを持ってくれればなあ。

    あと当然ですが、洋菓子店のチョコレートなので普通にとてもおいしかったです。

    『涼宮ハルヒの憂鬱』の聖地・西宮

    それにしても、なぜ西宮の洋菓子屋さんがアニメのチョコレート再現にこれほどこだわるのでしょうか?
    それは、原作者の谷川流氏が青春時代を過ごしたのが西宮だったため、『涼宮ハルヒ』シリーズの舞台は西宮がモデルになっているからです。
    あくまでモデルであって西宮が舞台というわけではないのですが、主人公たちが通う高校やよく集まる喫茶店などは実際にあり、アニメ版ではロケハンも行って風景を再現しています。
    そのため、現在でも『涼宮ハルヒ』シリーズのファンがいわゆる聖地巡礼として西宮に数多く訪れ、作品と似た風景や施設を楽しんでいます(現在『長門有希ちゃんの消失』聖地巡礼MAPも配布中。詳細は記事最下部)。
    シェ・イノウエさんが作品中のチョコレートの再現にこだわるのも、作品と地域を愛して訪れてくれるファンの期待に応えたものだったのでした。
    単に作品の知名度に乗っかって売らんかな、ではなく、地域や作品やファンを盛り上げたいという気持ちを形にしたチョコレートで、まさにアニメ地域振興の明暗がどこで差がつくのか? のお手本を見せてもらった思いです。
    『涼宮ハルヒ』シリーズが好きな方は、西宮にお越しの際はぜひシェ・イノウエにもお立ち寄りください。こだわりのスイーツを口にできると思います!

    店舗紹介

    阪急 西宮北口駅 徒歩3分「焼き菓子とスイーツのお店
    「西北菓子工房シェ・イノウエ-CHEZ INOUE」

    兵庫県西宮市南昭和町2-15-101
    0798-69-3128
    http://chez-inoue.info/
    メール nishikita@chez-inoue.info
    営業時間 午前9:30~19:30
    定休日 月曜

    ※『ゆきちゃんの手作り★バレンタインチョコレート』は既に売り切れとなっています。

    『長門有希ちゃんの消失』聖地巡礼マップ配布&スタンプラリー実施中!

    聖地巡礼マップ『長門有希ちゃんの消失~西宮めぐり「探していた風景」』

    配布期間:~2016年3月31日
    詳細:http://nishinomiya-style.jp/yukichan/ (西宮流文芸部)

    ※写真はすべて著者の撮影によるものです。

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    (執筆者: いしじまえいわ) ※あなたもガジェット通信で文章を執筆してみませんか

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