過去10年の間で2番目にインフルエンザが猛威をふるっていることは、記事でお伝えしました。
※参考 「年明けからの流行か?」が予測通りに 季節型インフルエンザ過去10年で2番目の大流行
http://getnews.jp/archives/1406895 [リンク]
ところで、インフルエンザといえば、体の抵抗力が弱っている人ほどかかりやすそうなイメージがありますよね。
それは事実ですが、意外にもタフな若い男性ほど、インフルエンザにワクチンの効果が薄く、罹患しやすいことが実験で明らかになっています。インフルエンザに限らず、一般的に男性は女性よりも最近やウイルスに感染しやすいといわれています。
昔から「一姫二太郎」という言葉がありますが、女の子のほうが病気にかかりにくいので、子供を授かるなら最初は育てやすい女の子のほうが良いという意味なのだそうです。
肝炎やはしかなどのワクチンが発明されるにしたがって、男の子のほうが感染症に罹患しやすいというのは、あながち俗説ではないことがわかってきました。
なぜインフルエンザワクチンは、同年代の女性に比べて若い男性が効果を発揮しにくいのかについて、アメリカ・スタンフォード大学、フランス国立医学保健研究所のチームが調査を行いました。
その結果、同じ男性でも高齢の男性はワクチンの効果が低いというわけではなく、若い男性ほど効果が低くなる傾向がわかっています。
具体的には、病原体に対して免疫反応を示す炎症性サイトカインという物質が、女性や年齢の高い男性は一定量存在するにもかかわらず、若い男性は低くなります。
実は、男性らしい体つきを作るテストステロン(男性ホルモン)が、炎症性サイトカインの生成を抑えるのではないかということは前からいわれていました。
今回の研究は、米科学アカデミー紀要オンライン版に発表されていますが、男性ホルモンの血中濃度が高い人、つまり、若くてマッチョな男性ほど、予防接種を受けていても、インフルエンザに罹患する可能性が高くなる可能性があります。
自分のボディに自信のある男性ほど、出かける時は、マスクをし、帰ったら手洗い・うがいをしたほうがよいでしょうね。
蛇足ですが、デートの時は女性の前では、咳エチケットを心がけるようにしたほうが、好印象を得られるでしょうからぜひ実践してくださいね。
※写真はイメージ 足成より http://www.ashinari.com/2012/09/26-370370.php?category=266
―― 見たことのないものを見に行こう 『ガジェット通信』
(執筆者: 松沢直樹) ※あなたもガジェット通信で文章を執筆してみませんか