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しみじみおいしい、伊藤まさこさんの“茶色い”お弁当~マガジンハウス担当者の今推し本『おべんと帖 百』
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しみじみおいしい、伊藤まさこさんの“茶色い”お弁当~マガジンハウス担当者の今推し本『おべんと帖 百』

2016-03-16 18:30
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    こんにちは、マガジンハウスです。これを書いているのはちょうど正午……そろそろお腹が空いてきましたね……。新年度に向けでお弁当ライフをスタートさせようという人も多いかと思いますが、今回おすすめするのは、お弁当作りのモチベーションアップにピッタリの一冊です。そこで料理本といえばこの方、マガジンハウス料理本のプリンス、Wさんにまたもお越しいただきました。

    ――――こんにちはWさん、今日も幸せそうですね!

    W 「あ、はい(笑)。えと、今日は伊藤まさこさんの最新刊、『おべんと帖 百』をPRしに参りました」

    ――――表紙から茶色いお弁当ばっかりでおいしそうですね! これはすべて伊藤さんが作られたものですか?

    W 「表紙に載っているのはそうですね。昨春、雑誌『日々』で伊藤さんのお弁当特集があったんですが、それにたくさん撮り下ろし書き下ろしを加え、エッセイやレシピを一冊にまとめました。伊藤さんが娘さんに作り続けたお弁当生活の続きはもちろん、京都へ追加取材に行ったり、色々な方におすすめのお弁当を紹介いただいたり、新コンテンツもたっぷりです」

    ――――この本の中で、Wさんが印象的だったのはどれですか?

    W 「<崎陽軒>のシウマイ弁当は、みんながおいしいと言うだけあるなと思いました。実は食べたことなかったので」

    ――――なんと! あの超定番弁当を食べたことなかったとは意外です。

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    ド定番から知る人ぞ知るマニアック弁当までずらり。<あの人(私)のお気に入り>弁当もご紹介してます。

    W 「お店で食べることが多くて、あんまり買ったお弁当って食べてこなかったんですよ。でも、他にも、<いづ重>の粟麩巻とか、素敵な発見でした」

    ――――この、具が麩の海苔巻きは、また見た目が茶色で(笑)。

    W 「地味ですよね(笑)。これは伊藤さんご自身のおすすめなんですが、お店の方も、“この海苔巻きを紹介してもらうのは初めて”と仰ってました。でも、しみじみおいしいんですよ~」

    ――――この本を作られている中で、伊藤さんのお弁当作りで印象的だったことはありますか?

    W 「食材選びから盛り付けまで何かと新鮮で、いつもちょっとした驚きがあるところですね。ストイックな海苔弁があったり、おむすびと煮物だけだったり。と思ったらサンドイッチとイチゴが入っていたり……。センスが溢れています」

    ―――確かに、キャラ弁とは別のベクトルで、なかなか真似できない見事な配置ですよね。

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    朝の10~15分で手際よく作っているという、伊藤さんの愛娘弁当。盛り付けを見るだけでも勉強になります!

    ――――ところでこのたくさんのお弁当レシピで、Wさんが一番おいしいと思ったものは何ですか?

    W 「<きくらげとプチトマトのマリネ>ですね。自分では思いつかないような組み合わせでしたが、なんだか後を引くんです。校正しながらけっこう作りましたが、ふだんの晩御飯でも食べ続けたいお味が多いです」

    ――――さすが4口コンロを持つ男! じゃあ、今度ご自分でもお弁当を作ってきてくださいよ。そして感想を聞かせてくれ。

    W 「久しぶりですが、やってみますね……(汗)」

    ――――(数日後)

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    じゃーん!

    ――――本当に作ってきましたね! えっ、すごい、おいしそう!

    W 「説明しましょう。本書に登場する個人的なベストおかずを盛り込みました。表紙(左上)にもあるヒレカツをメインにしたがっつり系弁当です。揚げたてはロース、弁当ではヒレ派という伊藤さんの文に納得ですね! 例のきくらげは遠巻きに見ていましたが、絶妙な食感で常備するほどの虜に……。ごま油+酢+しょうゆの味つけも何かと応用が効きます」

    ――――このれんこんは、きんぴら?

    W 「ではなく、確かに僕もれんこんはきんぴらばっかりでしたが、ゴロゴロ切ってさっとゆで、ゆずこしょうとオリーブ油で合えるだけ。きんぴらより断然ラクなのに、おいしくてびっくりです。あとは、京都<雲月>の昆布も買ってのせてみたりして、冷蔵庫にあった新しょうがも添えました」

    ――――素晴らしいじゃないですか! だてに料理本プリンスを名乗ってませんね。

    W 「いえいえいえいえ。伊藤さんのお弁当作りを手本にしたつもりだったんですが、どこかきちんと見えず……。伊藤さんの盛り付けのセンスに改めて感心しました」

    ――――そうはいっても、この調子でいけばいい線いけますよ。でもお弁当って、誰かに作ってあげたほうがおいしくできそうですよね(笑)。

    W 「はい(笑)。伊藤さんのお弁当も、この春高校三年生になる娘さんのために作られているから一層おいしいのかも。娘さんが小さいころに出されたお弁当の本『毎日ときどきおべんとう』から10年経ち、その間で変わらない茶色いおかずもありつつ、日々の新しい挑戦もありつつ、ギッリシと積み重なりました。キャラ弁もいいけど、その一方で、しみじみおいしいお弁当を食べさせてあげたいという伊藤さんのストレートな思いが、見た目からも伝わってきます」

    ――――確かに。茶色いお弁当って、しみじみおいしいですよね……。娘さんも、いい学校生活を送ってそうでうらやましい。Wさん、今日はありがとうございました~。

    今週の推し本

    『おべんと帖 百』(伊藤まさこ 著)
    ページ数:184頁
    ISBN:9784838728381
    定価:1512円 (税込)
    発売:2016.03.10
    ジャンル:料理
    [http://magazineworld.jp/books/paper/2838/]

    RSSブログ情報:http://getnews.jp/archives/1429968
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