レースの入門というとレーシングカートと言われますが、決してカジュアルに楽しめるものではありません。車体や用品を購入し、ライセンスを取得する必要があるからです。
一方で遊園地のゴーカートはレールの上を走るため追い抜いたりすることは出来ません。正直、ゴーカート以上、レーシングカート未満というものがなかったのが現状です。
愛知県豊橋市の動植物園の『のんほいパーク』に出来た『のんほいサーキット』は、ゴーカート以上レーシングカート未満を楽しめる「スポーツカート」で、今までの遊園地にはないモータースポーツの楽しみを体験できます。
車体もコースも本格的です
車両は見た目はレーシングカートです。これに乗るだけで気分が高まります。
本格サーキットのようなコースです。もちろん追い抜きも許されます。
直線区間が短いテクニカルなコースです。勝利するにはコーナーリングのテクニックが重要です。難しいですが、直線区間が短いということは最高速度が低く安全性は高いです。
アトラクションにしては殺風景な入り口です。他のアトラクションのような受け身では楽しめないと言っている感じです。
「豊橋出身元F1パイロット 山本左近監修」です。地元出身のレーサーが監修しているので本格的なのは当たり前かもしれません。筆者としては最高速よりテクニカルなコースレイアウトにしたことは良いと考えています。
地元ネタ(実は筆者の地元)ですが、この岩はかつてここに設置されていたジェットコースターの一部分でした。これは山本左近氏の提案で残されました。子供の時のジェットコースターに思い出があったのだと思います実際、絶叫マシンと言えるアトラクションが来たと盛り上がりもありました)。また、岩の間を走り抜ける感覚はよりスピード感を味わえるとのことでした。
電光掲示板です。全ての車両は本格的レースと同様にチップ計測(車両に搭載されたRFIDチップでタイムを計測すること)が行われます。単なる遊びではなく、より本格的な練習に結びつきます。
オープニングセレモニーでは豊橋市長の佐原光一氏です。どうして市長が遊園地のイベントに? 実はこの遊園地は市営です。
コース監修の元F1パイロットの山本左近氏もオープニングセレモニーに参加です。
市長も実際にカートに乗って走行します。
レーシングスーツを着たドライバーが三人? 実は山本左近氏以外にもレースドライバーが二人参加しています。豪華です。
走行が始まり、最終的に三人のドライバーの激戦になりました。全く同じスペックの車両なので腕だけの勝負です(でもコース設計は山本氏なので少しずるいです)。
優勝は案の定山本左近氏です。地元の意地とコース設計者の意地ですね。
最後はシャンパンファイトです(なぜか本物のシャンパンであることを司会者が強調)。
これを見れば豪華です。
豊橋市長、山本左近氏に加え元F1パイロット現トヨタWEC(ルマンシリーズ)ドライバーの中嶋一貴氏、スーパーGT300クラス2012年シリーズチャンピオン・アジアンルマン2013年シリーズチャンピオンの横溝直輝氏です。凄いメンバーですが、実は全てのドライバーが愛知県出身です。
疲れたから『Segway』で移動?
なんとサーキットをSegwayで全開走行です。一般的に体験する場合は時速10kmのリミッタがありますが、この三人は20kmのリミッタと倍の設定です。これでもスムーズにしかも早くサーキットを駆け抜けます。もちろん、見ていたファンもこのサプライズには喜んでいました。
グリッドに整列するカートです。これだけ並ぶと格好いいです。
安全に本格的なモータースポーツを手軽に楽しんで見たい人は是非体験してみて下さい。
のんほいパーク-豊橋総合動植物公園
http://www.nonhoi.jp/[リンク]
のんほいサーキット オープニングセレモニー 山本左近 中嶋一貴 横溝直輝 がカートとセグウェイで爆走 商品レビュー専門YouTube
https://youtu.be/zE8WI1y_flY
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(執筆者: 動画解放軍) ※あなたもガジェット通信で文章を執筆してみませんか