MGMと米パラマウント・ピクチャーズによるリメイク版映画『ベン・ハー』の初のトレーラーが公開され、戦車競走のシーンが惜しみなく公開された。記憶に残る9分間のシーンで観客を圧倒した1959年のチャールトン・ヘストン主演のオリジナル映画『ベン・ハー』から60年が経つ。
この予告映像では、ジャック・ヒューストンがトビー・ケベル扮するメッサラの裏切りよって奴隷にされたユダヤの王子を演じている。二輪戦車や馬、騎手が空高く舞い上がり相手にぶつかっていく数々のレースを通し、ベン・ハーがメッサラへの復讐を遂げるストーリーが中心となる。
ドレッドヘアのモーガン・フリーマンが族長イルデリを演じ、何年もの奴隷生活から逃げてきたベン・ハーをサポートする。
フリーマン演じる族長イルデリが、「覚えているな。最初の者がゴールできる」と言うと、ヒューストン演じるベン・ハーが、「最後の者は死ぬ」と、答える。
リメイク版『ベン・ハー』は、マーク・バーネット、ショーン・ダニエル、ジョニ・レヴィンがプロデュースを務める。キース・クラークが手掛けたオリジナルの脚本を、映画『それでも夜は明ける』の脚本を執筆したジョン・リドリーが改訂し、映画『ウォンテッド』を監督したティムール・ベクマンベトフが監督を務める。
2013年にMGMが、現在は著作権が消滅しパブリックドメインとなったルー・ウォーレス著の1880年の小説『ベン・ハー』の続編となるクラークが執筆したオリジナルの脚本を獲得し、リメイク版『ベン・ハー』のプロジェクトが始まった。
2015年、MGMと米パラマウント・ピクチャーズは、同作の米劇場公開日を2016年2月26日から同年8月12日へ延期することを決定した。
1959年のオリジナル映画『ベン・ハー』は古代ローマが舞台で、ウィリアム・ワイラーが監督を務め、サム・ジンバリストがプロデュースを担当した。チャールトン・ヘストン、スティーヴン・ボイド、ジャック・ホーキンス、ヒュー・グリフィスが出演し、第32回アカデミー賞作品賞を含む11部門のアカデミー賞を獲得した。