常にセンセーショナルな映画作品を撮り続ける園子温監督の最新作であり、構想25年を経て完成させたモノクローム作品『ひそひそ星』が、5月14日(土)よりロードショー。また同日より、鬼才・園子温という人物の生態に迫るべく376日にわたって彼を追い続けたドキュメンタリー映画『園子温という生きもの』も公開となる。
本日、両作品の予告編が解禁された。
映画『ひそひそ星』予告編(YouTube)
https://youtu.be/_A6sjIi09b8
『ひそひそ星』は、監督が20代の頃に時に書きためていたオリジナル脚本を自らの手で映画化した作品。『ラブ&ピース』(2015)に続くSF作品だ。解禁となった予告編で描かれるのは、「30デシベル以上の音を立てると人間は死ぬおそれがあります」というナレーションで紹介される本作の舞台“ひそひそ星”。アンドロイド・鈴木洋子“マシンナンバー722”(神楽坂恵)は、滅びゆく絶滅種と認定された人間たちに大切な思い出の品を届けるため、宅配便の配達員を務める。
昨年のトロント映画祭では「ミニマリスト・サイファイ(Minimalist Sci-Fi)が現れた」と絶賛された本作。予告映像の描写からはどこか哀愁が漂い、“暴力”や“エログロ”のイメージが強い監督の作品群とは一線を画す雰囲気を醸し出している。
映画『ひそひそ星』公式サイト:
http://hisohisoboshi.jp/
映画『園子温という生きもの』予告編(YouTube)
https://youtu.be/fePpZ2kErQ0
『園子温という生きもの』は、2014年に放送されたテレビ番組『情熱大陸 映画監督・園子温』には収まりきらなかった規格外の人物像を深堀りすべく、大島新監督が番組放送後からさらに1年にわたる撮影を敢行して完成させたドキュメンタリー映画だ。
解禁となった予告編でまず映されるのは、自身のアトリエで自由奔放な絵を手に「人間っていうものは “いい”とか“悪い”じゃないんです」と熱弁をふるう姿。そのほか目を閉じ考え込む姿、ライブハウスでのパフォーマンス、渋谷駅のハチ公像前で警官に事情聴取される姿、『ひそひそ星』の撮影の舞台裏など、その活動の様子をつぶさに追っていく。
また、「若い頃の園子温役とか絶対やりたい」と熱く語る染谷将太や、「自分のことをよくやったなと思う」と涙ながらに語る妻・神楽坂恵など、園監督の作品には欠かせない重要人物たちの証言も収められている。
同日より上映を開始するこの2本を観れば、“園子温という生きもの”が理解できる……のか?
映画『園子温という生きもの』公式サイト:
http://sonosion-ikimono.jp/[リンク]
(C) SION PRODUCTION 2016
(C) 2016「園子温という生きもの」製作委員会